斑入りランタナの挿し木 土挿しと水挿しで
2021年10月16日
斑入りランタナが一鉢しかありませんので、冬が来る前に挿し木して増やしておきました。
1-1 下葉を取り除き切り口を切り直す
2 土挿しと水挿しの2パターン
2-1 用土は赤玉土の単用
2-2 ペットボトル水挿し器
3 発根の様子
3-1 水挿し
3-2 土挿し
4 鉢上げ

クマツヅラ科ランタナ属の常緑低木。斑入りですが真夏の直射日光も平気です。

手前が斑入り、奥が普通のランタナ。咲き進むにつれて赤、橙、黄と色を変えていき「七変化」の異名を持ちますが、この斑入りは黄だけで変化はありません。
▶もくじ

【09月25日】横に伸びてきましたの切り戻します。昨年購入して植え替えたのみで放任、切り戻していないので枝数が少なく、その分花数も少なくなりました。

剪定枝を使って挿し穂をつくります。太くて丈夫そうな枝を選びます。葉や茎に貯めた養分を使って発根しますので、晴天が続いた時に切り戻すのがベストです。
2節付けて切り分けますが、ランタナは節間が長いので長さにバラツキが出ます。通常は節を土に埋めると発根しやすくなりますが、ランタナは土の中に節が無くても普通に発根します。

蒸散を防ぐために下葉は切り落とし、同様に大きい葉は半分に切り取ります。

先端をよく切れるカッターナイフなどでスパッと斜め45度に切り直します。切り口を滑らかにしておくと傷の修復も早く、腐敗のリスクを減らせます。
反対側も軽く削ってクサビ形にしておくと断面積が広くなります。吸水力がアップし、発根する量も増えます。

挿し穂5本の完成。
水を張った容器に入れて吸わせます(水上げ)。草本系は30分、木本系は1時間を目安にしていますので、今回は1時間。
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水上げをしている間に挿し床を準備します。用意するのは3号(9cm)ポリポットに未使用の硬質赤玉土(小粒)。挿し木には腐葉土や肥料は混ぜません。

事前にしっかり湿らせて、細い棒で穴を開けておくと挿しやすく、先端の切り口を傷める心配もありません。

1時間経ちましたので挿します。わずかですが茎からの蒸散も防ぐために、長さの半分ほどを土に埋めます。軽く周りの土を押さえ、最後に水やり。

たっぷり与えておくと赤玉土が締まり挿し穂が安定します。また、土と切り口が密着することで乾燥防止にもなります。
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900mlペットボトルのボトム部に、280mlや500mlペットのヘッド部を組み込むペットボトル水挿し器。挿し穂の形状にもよりますが、移動しても安定しますので重宝します。水を入れて挿したら、完成です。
直射日光や強風の当たらない明るい日陰に置きます。
土挿しは土が乾かないよう注意しながら適宜水やりをし、水挿しは2~3日に1回水を交換しながら発根するのを待ちます。
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▶もくじ

【10月02日】開始から7日、形成層の一部が膨らんできました。が、発根ではなくカルス(癒傷組織)です。発根に必ずしも必要ではなく、発根を阻害する場合もあります。日に日に白くなります。

【10月09日】開始から14日、発根しました。3日後にはもう長いものは21mmに。

【10月014日】開始から19日、根は8cmにも成長。もう1本の方もしっかり発根。
水挿しでは水に不自由していませんので細根が少なく、土に鉢上げした際に馴染むのに時間がかかりますので、できるだけ早く植え付けるようにします。
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蕾ができています。通常は発根に専念させるために切り取りますが、ランタナはタフですのでそのままでも発根します。根は長いもので14cmありました。


残りの2本も問題なく。

発根量もそうですが、土挿しの方は新芽の展開も早いです。木本系の挿し木では土に挿すことをオススメします。
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3.5号プラ鉢に、用土は赤玉土(小粒)7:腐葉土3の配合。元肥に緩効性の化成肥料を適量混ぜ込んでいます。高さを決めたら根を広げるように乗せて、

残りの土を足し入れ、最後に水やり。鉢底から綺麗な水が出るようになるまでたっぷりと。

根が用土に馴染む2週間ほどは明るい日陰で管理し、その後徐々に日に当てるようにします。
ここ愛媛ではランタナは葉を落として越冬します。斑入りも耐寒性は同程度と思いますが、小さい苗ですので室内で冬越しさせようと思います。
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動画はこちらから
※ 画面をクリックするとYouTubeサイトに移動します

もくじ
1 挿し穂づくり1-1 下葉を取り除き切り口を切り直す
2 土挿しと水挿しの2パターン
2-1 用土は赤玉土の単用
2-2 ペットボトル水挿し器
3 発根の様子
3-1 水挿し
3-2 土挿し
4 鉢上げ
挿し穂づくり

クマツヅラ科ランタナ属の常緑低木。斑入りですが真夏の直射日光も平気です。

手前が斑入り、奥が普通のランタナ。咲き進むにつれて赤、橙、黄と色を変えていき「七変化」の異名を持ちますが、この斑入りは黄だけで変化はありません。
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下葉を取り除き切り口を切り直す

【09月25日】横に伸びてきましたの切り戻します。昨年購入して植え替えたのみで放任、切り戻していないので枝数が少なく、その分花数も少なくなりました。


剪定枝を使って挿し穂をつくります。太くて丈夫そうな枝を選びます。葉や茎に貯めた養分を使って発根しますので、晴天が続いた時に切り戻すのがベストです。
2節付けて切り分けますが、ランタナは節間が長いので長さにバラツキが出ます。通常は節を土に埋めると発根しやすくなりますが、ランタナは土の中に節が無くても普通に発根します。


蒸散を防ぐために下葉は切り落とし、同様に大きい葉は半分に切り取ります。


先端をよく切れるカッターナイフなどでスパッと斜め45度に切り直します。切り口を滑らかにしておくと傷の修復も早く、腐敗のリスクを減らせます。
反対側も軽く削ってクサビ形にしておくと断面積が広くなります。吸水力がアップし、発根する量も増えます。


挿し穂5本の完成。
水を張った容器に入れて吸わせます(水上げ)。草本系は30分、木本系は1時間を目安にしていますので、今回は1時間。
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土挿しと水挿しの2パターン
発根の様子を観察できるように、水挿しも1本用意しました。気になって途中で挿し穂を抜いて見てみたくなる衝動を抑えることができます。用土は赤玉土の単用

水上げをしている間に挿し床を準備します。用意するのは3号(9cm)ポリポットに未使用の硬質赤玉土(小粒)。挿し木には腐葉土や肥料は混ぜません。


事前にしっかり湿らせて、細い棒で穴を開けておくと挿しやすく、先端の切り口を傷める心配もありません。


1時間経ちましたので挿します。わずかですが茎からの蒸散も防ぐために、長さの半分ほどを土に埋めます。軽く周りの土を押さえ、最後に水やり。

たっぷり与えておくと赤玉土が締まり挿し穂が安定します。また、土と切り口が密着することで乾燥防止にもなります。
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ペットボトル水挿し器


900mlペットボトルのボトム部に、280mlや500mlペットのヘッド部を組み込むペットボトル水挿し器。挿し穂の形状にもよりますが、移動しても安定しますので重宝します。水を入れて挿したら、完成です。
直射日光や強風の当たらない明るい日陰に置きます。
土挿しは土が乾かないよう注意しながら適宜水やりをし、水挿しは2~3日に1回水を交換しながら発根するのを待ちます。
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発根の様子
草本系の挿し木では水挿しと土挿しであまり差が無いこともありますが、木本系では水挿しよりも土挿しの方がボリューム的にもビジュアル的にも違いが顕著に表れます。▶もくじ
水挿し


【10月02日】開始から7日、形成層の一部が膨らんできました。が、発根ではなくカルス(癒傷組織)です。発根に必ずしも必要ではなく、発根を阻害する場合もあります。日に日に白くなります。


【10月09日】開始から14日、発根しました。3日後にはもう長いものは21mmに。


【10月014日】開始から19日、根は8cmにも成長。もう1本の方もしっかり発根。
水挿しでは水に不自由していませんので細根が少なく、土に鉢上げした際に馴染むのに時間がかかりますので、できるだけ早く植え付けるようにします。
▶もくじ
土挿し


蕾ができています。通常は発根に専念させるために切り取りますが、ランタナはタフですのでそのままでも発根します。根は長いもので14cmありました。




残りの2本も問題なく。

発根量もそうですが、土挿しの方は新芽の展開も早いです。木本系の挿し木では土に挿すことをオススメします。
▶もくじ
鉢上げ


3.5号プラ鉢に、用土は赤玉土(小粒)7:腐葉土3の配合。元肥に緩効性の化成肥料を適量混ぜ込んでいます。高さを決めたら根を広げるように乗せて、


残りの土を足し入れ、最後に水やり。鉢底から綺麗な水が出るようになるまでたっぷりと。

根が用土に馴染む2週間ほどは明るい日陰で管理し、その後徐々に日に当てるようにします。
ここ愛媛ではランタナは葉を落として越冬します。斑入りも耐寒性は同程度と思いますが、小さい苗ですので室内で冬越しさせようと思います。
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