ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    メダカのビオトープ2 浮遊植物と抽水植物

    2021年09月15日
    前回はひょんなことから始めたビオト-プ作りの模様をお届けしました。今回は水生植物4種の特徴などを簡単にまとめたものになります(前回と一部内容が重複します)。


    水生植物

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    水生植物とは水中または水辺に生息する植物で、良く言う「水草」のこと。日本には500種類ほどあるそうです。今回はビオトープ立ち上げ時に使った植物につて書きます。スイレンなどの浮葉植物、マツモなどの沈水植物については機会があれば触れたいと思います。

    浮遊植物~ホテイアオイ・アマゾンフロッグビット

    浮遊植物とは、根を水中に垂らし葉や茎が水面上にあるもの。

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    【ホテイアオイ】ミズアオイ科ホテイアオイ属の浮遊植物で、南アメリカ原産。

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    水草の代表例。葉柄が丸く膨らんで浮袋になっています。布袋さんのお腹に見立て、葉が葵に似ているのでホテイアオイ。ひげ根が多く、メダカの産卵床に適しています。

    日光を好みますので屋外で育てます。寒さには弱く、冬には茎葉が枯れることがありますが、春になると復活します。季節を問わず、枯れた茎葉は腐敗しますので取り除きます。

    アレロパシーを有する植物で、根から発芽阻害物質や生育阻害物質を分泌し、他の植物の侵入を妨害し、集団を拡大形成する仕組みを持っています。大発生して池が一面覆われる光景は珍しくありません。

    別名をホテイソウ、ウォーターヒヤシンス。

    子株の付いたランナーを切り離して簡単に増やすことができます。


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    【アマゾンフロッグビット】トチカガミ科の水草で南アメリカ原産。

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    500円玉より少し大きい直径3cmくらいの丸い葉が特徴で、作りたい場所に簡単に日陰を作ることができます。こちらは葉の裏に浮袋があります。

    フロッグ=蛙、ビット=小片。蛙が乗っかるのにも丁度良い大きさなんですね。別名アマゾントチカガミ。

    こちらもランナーを伸ばしてどんどん増えますので、カットするだけで株分け完了です。

    ▶もくじ

    抽水植物~ウォータークローバー・ナガバオモダカ

    抽水植物とは、水底に根を張り葉や茎が水面上にあるもの。

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    【ウォータークローバー・ムチカ】デンジソウ科デンジソウ属の抽水植物で、オーストラリア原産。

    パッと見は浮草のようですが、根を土中に伸ばしますので購入時は鉢植えになっています。水深が5cm以下では葉が水面上に立ち上がります。このビオトープでは葉は水面に浮かびますので浮葉植物の性格も持っています。

    茎が細いのでメダカの遊泳にも邪魔になりません。見ての通り、四つ葉のクローバー(マメ科)にそっくりですが、シダ植物だというから驚きです。明るい日陰から直射日光下が適しています。

    別名のデンジソウ(田字草)は、四つ葉が田の字に見えることから。

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    立ち上げから3日の9月12日、枯れ葉が目立ちましたので取り除いていました。ホテイアオイのアレロパシーの影響ではなく、植え替え直後のキツイ直射日光が原因と思われます。

    地下茎を伸ばして芽を出しますので、株分けして増やすことができます。

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    【ナガバオモダカ】オモダカ科オモダカ属の抽水植物で、北アメリカ原産。

    水上葉と水中葉を持ちます。成長期には水上葉を伸ばし、寒くなると水中葉を出して越冬します。広い葉の部分は上に伸びますので邪魔にならず、茂みが格好の隠れ家になります。明るい日陰から直射日光下が適しています。

    アクアリウムではジャイアントサジタリアという名で流通しています。

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    針金(アルミニウム線)で固定するのを忘れていましたので、再植え替えを行いました。レイアウトの変更や一時避難の時など、移動する場合もこれで安心です。

    こちらも地下茎で増えます。数株をまとめて株分けすると即戦力になります。

    ▶もくじ

    株分けと植え付け

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    ウォータークローバーの手入れをしていたら、芽を出した地下茎を見つけました。この増え方を見るとなるほどシダ植物…という感じがします。枯れ葉が目立ってきていましたので、念のために切り分けて鉢植えにし、別の場所で増やしておこうと思います。

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    ナガバオモダカの再植え替えをした際に、伸びた子株を切り離しました。単品ですがこれも鉢に植え付けました。

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    発泡スチロールで育成してみます。水草の栽培は初めてですが、うまく育つと良いのですがね。

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    翌日、朝から久しぶりにまとまった雨が降りました。雨の対策も考えておかねばなりません。

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