ピラカンサ(トキワサンザシ)の挿し木
2021年07月19日
5月中旬に購入し、植え替え済みのたピラカンサの若木。少し伸びた枝を切って挿し木をしておきました。

樹高は83cmのトキワサンザシ、花が咲いた形跡はありませんので、赤い実が見られるのは来年以降になります。
ヒヨドリが運んできた種が勝手に発芽して、とり木などもした樹はすでに枯れてしまいました。実はヒヨドリやジョウビタキの大好物です。

株元に勢いよく「ひこばえ」が伸びてきました。挿し木してください…といわんばかりで、お言葉に甘えて。
実際のところは、幹の成長に影響しますので、徒長して栄養分を取られる前に摘み取る方が良いからなんですけどね。
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3分割して挿し穂を作ります。頂芽はまだ少し柔らかいので、萎れないように水挿し用に使います。
土に埋める部分の下枝は切り落とします。枝葉が付いたままだと挿しづらく、腐敗の原因にもなります。葉は小さいので、摘まなくても蒸散の心配は要りません。

先端をよく切れるカッターナイフなどでスパッと斜め45度に切り直します。切り口を滑らかにしておくと傷の修復も早く、腐敗のリスクを減らせます。
反対側も軽く削ってクサビ形にしておくと断面積が広くなります。吸水力がアップし、発根する量も増えます。

挿し穂3本の完成。左から9cm、5.5cm、6cm、太さ2~2.5mmの極細タイプ。
水を張った容器に入れて吸わせます(水上げ)。草本系は30分、木本系は1時間を目安にしています。
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水上げをしている間に挿し床を準備します。用意するのは3号(9cm)ポリポットに未使用の赤玉土(小粒)。挿し木には腐葉土や肥料は混ぜません。
事前にしっかり湿らせて、細い棒で穴を開けておくと挿しやすく、先端の切り口を傷める心配もありません。

1時間経ちましたので挿します。わずかですが茎からの蒸散も防ぐために、長さの半分ほどを土に埋めます。軽く周りの土を押さえ、最後に水やり。
たっぷり与えておくと赤玉土が締まり挿し穂が安定します。また、土と切り口が密着することで乾燥防止にもなります。
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900mlペットボトルのボトム部に、280mlや500mlペットのヘッド部を組み込むペットボトル水挿し器。挿し穂の形状にもよりますが、移動しても安定しますので重宝します。
水を入れて挿したら、完成です。

直射日光や強風の当たらない明るい日陰に置きます。
土挿しは土が乾かないよう注意しながら適宜水やりをし、水挿しは春と秋は2~3日に1回程度、夏場(6~8月)は毎日水を交換しながら発根するのを待ちます。
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【7月19日】挿し木開始から3週間、切り口にカルス(癒傷組織)はできましたが発根はせず、その後も発根しそうで発根しない状態が数日続いています。カルスが発根を阻止してしまうケースかも知れません。
キリが良いところで土挿しを抜いて見てみましょう。

ムラはありますが、根は長いものは10cmありますので鉢上げします。

9cmポリポットに、用土は赤玉土(小粒)7:腐葉土3の配合。元肥に緩効性の化成肥料を適量混ぜ込んでいます。
根を広げるようにして植え付け。最後にたっぷい水やりをしたら、

完成です。根が馴染む2週間ほどは明るい日陰で管理し、その後徐々に日に当てるようにします。
※追記

【8月2日】挿し木開始から5週間。水挿しは、土挿しの鉢上げ3日後にやっと発根開始しましたが、その後の成長が乏しく、本日でもまだ約7mm。

仕方なく鉢上げしておきました(左端)が、どうなりますやら…。
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挿し穂づくり

樹高は83cmのトキワサンザシ、花が咲いた形跡はありませんので、赤い実が見られるのは来年以降になります。
ヒヨドリが運んできた種が勝手に発芽して、とり木などもした樹はすでに枯れてしまいました。実はヒヨドリやジョウビタキの大好物です。


株元に勢いよく「ひこばえ」が伸びてきました。挿し木してください…といわんばかりで、お言葉に甘えて。
実際のところは、幹の成長に影響しますので、徒長して栄養分を取られる前に摘み取る方が良いからなんですけどね。
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下葉を取り除き切り口を切り直す


3分割して挿し穂を作ります。頂芽はまだ少し柔らかいので、萎れないように水挿し用に使います。
土に埋める部分の下枝は切り落とします。枝葉が付いたままだと挿しづらく、腐敗の原因にもなります。葉は小さいので、摘まなくても蒸散の心配は要りません。


先端をよく切れるカッターナイフなどでスパッと斜め45度に切り直します。切り口を滑らかにしておくと傷の修復も早く、腐敗のリスクを減らせます。
反対側も軽く削ってクサビ形にしておくと断面積が広くなります。吸水力がアップし、発根する量も増えます。


挿し穂3本の完成。左から9cm、5.5cm、6cm、太さ2~2.5mmの極細タイプ。
水を張った容器に入れて吸わせます(水上げ)。草本系は30分、木本系は1時間を目安にしています。
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土挿しと水挿しの2パターン
発根の様子を観察できるように、水挿しも1本用意しました。特に木本系は土に挿す方がスピードも量も優るケースが多いので、あくまで目安用です。用土は赤玉土の単用


水上げをしている間に挿し床を準備します。用意するのは3号(9cm)ポリポットに未使用の赤玉土(小粒)。挿し木には腐葉土や肥料は混ぜません。
事前にしっかり湿らせて、細い棒で穴を開けておくと挿しやすく、先端の切り口を傷める心配もありません。


1時間経ちましたので挿します。わずかですが茎からの蒸散も防ぐために、長さの半分ほどを土に埋めます。軽く周りの土を押さえ、最後に水やり。
たっぷり与えておくと赤玉土が締まり挿し穂が安定します。また、土と切り口が密着することで乾燥防止にもなります。
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ペットボトル水挿し器


900mlペットボトルのボトム部に、280mlや500mlペットのヘッド部を組み込むペットボトル水挿し器。挿し穂の形状にもよりますが、移動しても安定しますので重宝します。
水を入れて挿したら、完成です。

直射日光や強風の当たらない明るい日陰に置きます。
土挿しは土が乾かないよう注意しながら適宜水やりをし、水挿しは春と秋は2~3日に1回程度、夏場(6~8月)は毎日水を交換しながら発根するのを待ちます。
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鉢上げ


【7月19日】挿し木開始から3週間、切り口にカルス(癒傷組織)はできましたが発根はせず、その後も発根しそうで発根しない状態が数日続いています。カルスが発根を阻止してしまうケースかも知れません。
キリが良いところで土挿しを抜いて見てみましょう。


ムラはありますが、根は長いものは10cmありますので鉢上げします。


9cmポリポットに、用土は赤玉土(小粒)7:腐葉土3の配合。元肥に緩効性の化成肥料を適量混ぜ込んでいます。
根を広げるようにして植え付け。最後にたっぷい水やりをしたら、

完成です。根が馴染む2週間ほどは明るい日陰で管理し、その後徐々に日に当てるようにします。
※追記


【8月2日】挿し木開始から5週間。水挿しは、土挿しの鉢上げ3日後にやっと発根開始しましたが、その後の成長が乏しく、本日でもまだ約7mm。

仕方なく鉢上げしておきました(左端)が、どうなりますやら…。
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