ベゴニア・センパフローレンスの切り戻しと植え替え
2021年06月15日
春本番なのにベゴニアがあわれな姿に。挿し木もしておきたいので、切り戻して植え替えておきました。
1-1 花が咲いた節には葉芽ができない
2 植え替え
2-1 なぜ植え替えが必要か
2-2 見合った大きさの鉢に植える
3 親株のその後
3-1 4週間後
3-2 5週間後
3-3 6週間後
3-4 8週間後

八重咲のベゴニア・センパフローレンス グリーンダブレット。昨年の秋に切り戻すのを忘れ、そのまま越冬させましたので、すっかり間延びしてだらしない格好になりました。

【5月4日】一般的には、梅雨明けの頃に切り戻して暑い夏を乗り切るところですが、今のうちに整枝しておきます。
▶もくじ
樹高は約24cm、地際から4cmあたりに葉芽が集中していますので、思い切ってここまで切り戻すことにします。

この茎には途中に葉芽がありませんので地際でカット。

この茎には葉芽が2個ありますが、バランス的に下の葉芽のすぐ上でカット。

ずいぶんとスッキリしました。
▶もくじ
また、鉢の中で根が一杯になり詰まってくると、空気の層がなくなり根が窒息します。水切れを起こしやすくなり、根腐れや生育が鈍ったり枯れてしまうこともあります。それを防ぐためにも鉢を替えての植え替えが必要になってきます。
▶もくじ
一回りまたは二回り大きい鉢に…という表現をしますが、一回りは1号分3cmを目安にしますので、現在が3号鉢なら4~5号鉢へ、4号鉢なら5~6号鉢を用意します。あまり大きく育てたくない場合は、地上部を少し整理し、根鉢も小さくして現状と同じ大きさの鉢に植え替えます。
今回は一回り大きい6号鉢(18cm)を使います。

鉢底石の効果(排水性を良くする)が期待できるのは6号鉢以上または高さが18cm以上の鉢からです。この鉢はプランターみたいな構造で、上げ底(実効深さ12cm)になっていますので鉢底石は不要です。
用土は赤玉土(小粒)7:腐葉土3の配合、元肥を入れ忘れましたので2週間後に置き肥で追肥しようと思います。用土を底に少し入れてスタンバイ。

ちょうど1年前の購入時に植え替えていました。根鉢をほぐしながら周りの土と根を1/3ほど取り除きます。過湿にするとすぐ根腐れしそうな柔らかい細い根がビッシリ。

枯れ葉や花がらをピンセットで取り出します。葉は瑞々しくパリッとしていますので、指でやると葉が折れてしまいます。けっこう溜まっていました…。

位置と高さが決まったら、残りの土を足していきます。棒などで突くと赤玉土が壊れて微塵が発生しますので、根鉢がズレないよう支えながら鉢を持って、地面にコンコンする方がいいですね。

最後に水やり。鉢底から透明な水が出るようになるまで、たっぷりやって微塵を洗い出しておくと、根腐れのリスクを軽減できます。
普段の水やりでは葉には掛からないようにします。水が溜まりやすい形状になっている葉もあり、部分的に枯れる場合があります。

2週間ほどは明るい日陰に置いて、徐々に日に慣らしていきます。最初は午前中の数時間だけとか、木漏れ日に当てるとか。急に直射日光にガンガン当てると、5月の太陽でも葉焼けを起こすことがあります。
▶もくじ

【6月01日】切り戻しから4週間、高さ(葉の1番高い所)は9cmに。
▶もくじ

【6月08日】切り戻しから5週間、蕾が上がってきました。
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【6月15日】切り戻しから6週間、高さは12cm。手前半分が密になり、成長がアンバランスになっていますので、撮影後に「透かし剪定」をしておきました。

葉芽11本は捨てずに、これも挿し木に。無限ベゴニア…。
▶もくじ

【6月29日】切り戻しから8週間、透かし剪定から2週間、徐々にアンバランスは解消気味。

切り戻す前は24cm、現在は17cm。ヒョロリがこんもりになりました。花が咲き揃うのももう少し先になりそうですが、切り戻し作戦大成功です!

▶もくじ
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※ 画面をクリックするとYouTubeサイトに移動します

もくじ
1 切り戻し1-1 花が咲いた節には葉芽ができない
2 植え替え
2-1 なぜ植え替えが必要か
2-2 見合った大きさの鉢に植える
3 親株のその後
3-1 4週間後
3-2 5週間後
3-3 6週間後
3-4 8週間後
切り戻し

八重咲のベゴニア・センパフローレンス グリーンダブレット。昨年の秋に切り戻すのを忘れ、そのまま越冬させましたので、すっかり間延びしてだらしない格好になりました。

【5月4日】一般的には、梅雨明けの頃に切り戻して暑い夏を乗り切るところですが、今のうちに整枝しておきます。
▶もくじ
花が咲いた節には葉芽ができない
ベゴニアの場合は単に好みの高さで切るのではなく、花が咲いた節には葉芽(新芽)ができませんので、葉芽が付いていることを確認しながら、葉芽のすぐ上で切ります。樹高は約24cm、地際から4cmあたりに葉芽が集中していますので、思い切ってここまで切り戻すことにします。


この茎には途中に葉芽がありませんので地際でカット。


この茎には葉芽が2個ありますが、バランス的に下の葉芽のすぐ上でカット。

ずいぶんとスッキリしました。
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植え替え
なぜ植え替えが必要か
根の成長が早い植物では1年、通常は2年に1回は植え替えが必要とされています。古い土の団粒構造が壊れ、水はけや通気性が悪くなり、根の生育が悪くなってきます。そこで鉢土を新しく更新してやる必要があります。また、鉢の中で根が一杯になり詰まってくると、空気の層がなくなり根が窒息します。水切れを起こしやすくなり、根腐れや生育が鈍ったり枯れてしまうこともあります。それを防ぐためにも鉢を替えての植え替えが必要になってきます。
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見合った大きさの鉢に植える
根は鉢にぶつかると、そこで枝分かれして育っていく性質がありますので、大き過ぎる鉢に植えてしまうと根が鉢になかなかぶつからず、根の量が少ない弱々しい株になります。また、湿った土の多さに比べて吸い上げる水の量が少ないので鉢土が乾かない状態が長く続き、根腐れを起こす原因にもなります。一回りまたは二回り大きい鉢に…という表現をしますが、一回りは1号分3cmを目安にしますので、現在が3号鉢なら4~5号鉢へ、4号鉢なら5~6号鉢を用意します。あまり大きく育てたくない場合は、地上部を少し整理し、根鉢も小さくして現状と同じ大きさの鉢に植え替えます。
今回は一回り大きい6号鉢(18cm)を使います。


鉢底石の効果(排水性を良くする)が期待できるのは6号鉢以上または高さが18cm以上の鉢からです。この鉢はプランターみたいな構造で、上げ底(実効深さ12cm)になっていますので鉢底石は不要です。
用土は赤玉土(小粒)7:腐葉土3の配合、元肥を入れ忘れましたので2週間後に置き肥で追肥しようと思います。用土を底に少し入れてスタンバイ。


ちょうど1年前の購入時に植え替えていました。根鉢をほぐしながら周りの土と根を1/3ほど取り除きます。過湿にするとすぐ根腐れしそうな柔らかい細い根がビッシリ。

枯れ葉や花がらをピンセットで取り出します。葉は瑞々しくパリッとしていますので、指でやると葉が折れてしまいます。けっこう溜まっていました…。


位置と高さが決まったら、残りの土を足していきます。棒などで突くと赤玉土が壊れて微塵が発生しますので、根鉢がズレないよう支えながら鉢を持って、地面にコンコンする方がいいですね。


最後に水やり。鉢底から透明な水が出るようになるまで、たっぷりやって微塵を洗い出しておくと、根腐れのリスクを軽減できます。
普段の水やりでは葉には掛からないようにします。水が溜まりやすい形状になっている葉もあり、部分的に枯れる場合があります。

2週間ほどは明るい日陰に置いて、徐々に日に慣らしていきます。最初は午前中の数時間だけとか、木漏れ日に当てるとか。急に直射日光にガンガン当てると、5月の太陽でも葉焼けを起こすことがあります。
▶もくじ
親株のその後
4週間後

【6月01日】切り戻しから4週間、高さ(葉の1番高い所)は9cmに。
▶もくじ
5週間後

【6月08日】切り戻しから5週間、蕾が上がってきました。
▶もくじ
6週間後

【6月15日】切り戻しから6週間、高さは12cm。手前半分が密になり、成長がアンバランスになっていますので、撮影後に「透かし剪定」をしておきました。


葉芽11本は捨てずに、これも挿し木に。無限ベゴニア…。
▶もくじ
8週間後

【6月29日】切り戻しから8週間、透かし剪定から2週間、徐々にアンバランスは解消気味。


切り戻す前は24cm、現在は17cm。ヒョロリがこんもりになりました。花が咲き揃うのももう少し先になりそうですが、切り戻し作戦大成功です!

ベゴニアの挿し木 花を咲かせるための挿し穂づくり
あわれな姿になったベゴニアを切り戻し、その剪定茎を使って挿し木をしておきました。もくじ1 挿し穂づくり 2-1 葉芽が付いた「葉芽付き」 2-2 頂芽を付けた「頂芽付き」 2-3 葉芽も頂芽もない「芽なし」3 土挿しと水挿し ...
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