ドラセナ・ワーネッキーの切り戻しと植え替え
2021年06月14日
一冬を越したドラセナの葉が何枚か枯れています。挿し木もしておきたいので、思い切って切り戻しました。
1-1 頂芽優勢の打破
2 植え替え
2-1 なぜ植え替えが必要か
2-2 見合った大きさの鉢に植える
3 親株のその後
3-1 6週間後
3-2 8週間後
3-3 10週間後
3-4 90日後

キジカクシ(リュウゼツラン)科ドラセナ属の常緑植物で、ドラセナ・ワーネッキー レモンサプライズという品種です。葉がカールしていて、さわやかなライム系の葉が魅力です。ちなみに「幸福の木」はドラセナ・マッサンゲアナ。
熱帯アフリカ原産で寒さには少し弱く、冬は「15℃を保つのがベストです」の注意書きをすっかり忘れ、葉を少し枯らせてしまいました。10℃以下にならないよう気を付けたいと思います。

【5月3日】樹高は約25cm。挿し穂を3本ほど確保したかったので、逆算して地際から約7cmのところでバッサリ。
▶もくじ

頂上にある芽(頂芽)を切り戻すことで頂芽優勢が打破され、下の節からわき芽(側芽)が伸びてきます。
植物ホルモン「サイトカイニン」が側芽の成長を促進させますが、普段は頂芽から分泌される植物ホルモン「オーキシン」が節の部分でサイトカイニンの合成を抑制しています(頂芽優勢)。しかし、頂芽を摘み取ることでサイトカイニンの合成が始まり、側芽が活発に動き出し、新たに頂芽を形成していくことになります。
▶もくじ
また、鉢の中で根が一杯になり詰まってくると、空気の層がなくなり根が窒息します。水切れを起こしやすくなり、根腐れや生育が鈍ったり枯れてしまうこともあります。それを防ぐためにも鉢を替えての植え替えが必要になってきます。
▶もくじ
一回りか二回り大きい鉢に…という表現をしますが、一回りは1号分3cmを目安にしますので、現在が3号鉢なら4~5号鉢へ、4号鉢なら5~6号鉢を用意します。あまり大きく育てたくない場合は、根鉢を小さくして(地上部も少しカット)現状と同じ大きさの鉢に植え付けます。

昨年6月の購入直後に植え替えていましたが、鉢底から根が出かかっていましたので植え替えます。

周りの土を1/3ほど取り除き、根鉢を軽くほぐし、

地上部を切りましたので、バランスをとるために根も1/3ほど切り取ります。植替えで根鉢を崩す場合は、水やりを控えて土を乾燥気味にしておくと作業がしやすくなります。

一回り大きい鉢に植え替えます。用土は赤玉土(小粒)7:腐葉土3の配合です。

最後に水やり。鉢底から綺麗な水が出るまでたっぷりやると微塵が流れ出し、根腐れのリスクが軽減されます。
頭から水を掛け、その後も霧吹きで無造作に葉水をしていたら、切り口と切り口に残る小さい葉が腐敗しました。切り口は乾燥させる方が早くふさがりますので、今後は掛からないよう気を付けたいと思います。

新しい土に根が馴染むまで明るい日陰で管理します。元々が直射日光は不要ですので、2週間後には午前中すりガラス越しに日が当たる場所に戻す予定です。
▶もくじ

【6月14日】切り戻しから6週間、新芽が伸びてきました。正面から見ると上の葉を突き破っています。
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【6月28日】切り戻しから8週間、タケノコみたいに伸びて約2cmに。

【7月02日】株元からもニョキッと1本出てきました。こちらの方が先に出芽したと思われ、根鉢の中からですから、結構な長さになっていると思われます。
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【7月12日】切り戻しから10週間、地面のは5.5cmに、上の芽は4.5cmになりました。
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【8月01日】5月3日に切り戻してからちょうど90日(3か月)になります。地際の芽は8cmに、上の芽は6cmになりました。

パッと見、新芽が分かるようになりましたが、鑑賞に堪えるにはもう少し時間がかかりそうですネ。

▶もくじ
動画はこちらから
※ 画面をクリックするとYouTubeサイトに移動します

もくじ
1 切り戻し1-1 頂芽優勢の打破
2 植え替え
2-1 なぜ植え替えが必要か
2-2 見合った大きさの鉢に植える
3 親株のその後
3-1 6週間後
3-2 8週間後
3-3 10週間後
3-4 90日後
切り戻し

キジカクシ(リュウゼツラン)科ドラセナ属の常緑植物で、ドラセナ・ワーネッキー レモンサプライズという品種です。葉がカールしていて、さわやかなライム系の葉が魅力です。ちなみに「幸福の木」はドラセナ・マッサンゲアナ。
熱帯アフリカ原産で寒さには少し弱く、冬は「15℃を保つのがベストです」の注意書きをすっかり忘れ、葉を少し枯らせてしまいました。10℃以下にならないよう気を付けたいと思います。


【5月3日】樹高は約25cm。挿し穂を3本ほど確保したかったので、逆算して地際から約7cmのところでバッサリ。
▶もくじ
頂芽優勢の打破

頂上にある芽(頂芽)を切り戻すことで頂芽優勢が打破され、下の節からわき芽(側芽)が伸びてきます。
植物ホルモン「サイトカイニン」が側芽の成長を促進させますが、普段は頂芽から分泌される植物ホルモン「オーキシン」が節の部分でサイトカイニンの合成を抑制しています(頂芽優勢)。しかし、頂芽を摘み取ることでサイトカイニンの合成が始まり、側芽が活発に動き出し、新たに頂芽を形成していくことになります。
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植え替え
なぜ植え替えが必要か
根の成長が早い植物では1年、通常は2年に1回は植え替えが必要とされています。古い土の団粒構造が壊れ、水はけや通気性が悪くなり、根の生育が悪くなってきます。そこで鉢土を新しく更新してやる必要があります。また、鉢の中で根が一杯になり詰まってくると、空気の層がなくなり根が窒息します。水切れを起こしやすくなり、根腐れや生育が鈍ったり枯れてしまうこともあります。それを防ぐためにも鉢を替えての植え替えが必要になってきます。
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見合った大きさの鉢に植える
根は鉢にぶつかると、そこで枝分かれして育っていく性質がありますので、大き過ぎる鉢に植えてしまうと根が鉢になかなかぶつからず、枝分かれの少ない弱々しい株になります。また、湿った土の多さに比べて吸い上げる水の量が少ないので鉢土が乾かない状態が長く続き、根腐れを起こす原因にもなります。一回りか二回り大きい鉢に…という表現をしますが、一回りは1号分3cmを目安にしますので、現在が3号鉢なら4~5号鉢へ、4号鉢なら5~6号鉢を用意します。あまり大きく育てたくない場合は、根鉢を小さくして(地上部も少しカット)現状と同じ大きさの鉢に植え付けます。

昨年6月の購入直後に植え替えていましたが、鉢底から根が出かかっていましたので植え替えます。


周りの土を1/3ほど取り除き、根鉢を軽くほぐし、


地上部を切りましたので、バランスをとるために根も1/3ほど切り取ります。植替えで根鉢を崩す場合は、水やりを控えて土を乾燥気味にしておくと作業がしやすくなります。


一回り大きい鉢に植え替えます。用土は赤玉土(小粒)7:腐葉土3の配合です。


最後に水やり。鉢底から綺麗な水が出るまでたっぷりやると微塵が流れ出し、根腐れのリスクが軽減されます。
頭から水を掛け、その後も霧吹きで無造作に葉水をしていたら、切り口と切り口に残る小さい葉が腐敗しました。切り口は乾燥させる方が早くふさがりますので、今後は掛からないよう気を付けたいと思います。

新しい土に根が馴染むまで明るい日陰で管理します。元々が直射日光は不要ですので、2週間後には午前中すりガラス越しに日が当たる場所に戻す予定です。
▶もくじ
親株のその後
6週間後


【6月14日】切り戻しから6週間、新芽が伸びてきました。正面から見ると上の葉を突き破っています。
▶もくじ
8週間後


【6月28日】切り戻しから8週間、タケノコみたいに伸びて約2cmに。

【7月02日】株元からもニョキッと1本出てきました。こちらの方が先に出芽したと思われ、根鉢の中からですから、結構な長さになっていると思われます。
▶もくじ
10週間後


【7月12日】切り戻しから10週間、地面のは5.5cmに、上の芽は4.5cmになりました。
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90日後


【8月01日】5月3日に切り戻してからちょうど90日(3か月)になります。地際の芽は8cmに、上の芽は6cmになりました。

パッと見、新芽が分かるようになりましたが、鑑賞に堪えるにはもう少し時間がかかりそうですネ。

ドラセナ・ワーネッキーの挿し木
葉が何枚か枯れたドラセナの茎を切り戻して、その剪定枝を使って天挿しと管挿しで挿し木をしておきました。もくじ1 挿し穂づくり 2-1 下葉を取り除き切り口を切り直す2 土挿しと水挿しの2パターン 2-1 用土は赤玉土の単用...
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