ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    イチゴのプランター栽培~おおきみ~

    2020年10月25日
    増やしながら長年栽培を続けた「スーパージャンボイチゴ」、あまりジャンボな実が成らなくなりましたので、今後は同じくジャンボな「おおきみ」という品種を栽培していこうと思います。


    大実いちご「おおきみ」

    おおきみ1
    大果で果実品質の優れる「さつまおとめ」を母に、極大果の「いちご中間母本農1号」を父に、農研機構さんで育成された品種です。ジューシーで甘く、酸味の調和した味わい。病気(炭疽病・うどん粉病・萎黄病)に強く、栽培しやすいのも特徴のようです。

    ちなみに、高品質なイチゴ品種の中で特に大きな実であることから命名されたそうで、「大王」を掛けた「大き実」?ですかね。

    ▶もくじ

    植え付け時の注意点は2つ

    イチゴの苗を植え付ける際に良く言われることが2つあります。

    クラウンを埋めてしまわない

    おおきみ9
    埋めてはいけないのは株元のギザギザの部分で、王冠に見えるのでクラウンと呼ばれています。ここが成長点ですので、土が被ると腐ったり新芽が出てこなくなります。かといって、極端に浅く植えると根っこが露出して成長不良を起こします。

    余談ですが、クラウンはギリシャ語でコロナ。コロナウィルスもまた形態が王冠に似ているから、そう名付けられたそうです…。

    ▶もくじ

    苗の向きをそろえる

    おおきみ10
    市販の苗には必ずランナーが1本残って(残して)います。親株側から伸びたランナーを切り離した跡で、これとは反対側から花茎が伸びてきますので、植え付ける際の目印になります。

    2株以上を植える際に、ランナーを向こう側にそろえて植えると、手前に実ができることになり、管理や収穫がしやすくなります。

    ▶もくじ

    60型プランターに植え付け

    おおきみ2 おおきみ3
    長さ60cm、幅23.5cm、高さ18.5cm(実効11cm)の横から水が抜けるタイプの60型プランターに植え付けます。

    昨年のイチゴ栽培はハクビシンとの闘いでした。実が熟れ始めると、夕方にはプランターを屋内に避難させる日々。地植えはできなくなりましたし、プランターも底から水が抜けるタイプは底面全体が汚れ、屋内設置には向きません。

    おおきみ4 おおきみ5
    通常は利用しませんが、このタイプは穴に栓をすれば水を貯めることができます。栓は底のネットの端っこにプラモデルのパーツみたいにくっ付いていますので、ねじって外して使います。

    おおきみ17 おおきみ18
    土は市販の元肥入りの花と野菜の土です。先日のユリの植え付けに初めて使用しました。吸水性も排水性も良いので、一般の培養土のように水やりの際にピートモスが水をはじいたり、貯まった水が引けるのを待つようなこともありません。

    おおきみ7 おおきみ8
    5ℓほど土を投入して表面をならし、ポットのまま仮置きして、高さを調整したら、

    おおきみ11 おおきみ12
    ランナーを向こう側にして3株を本置き。実が垂れ下がるように、気持ち手前に並べておきました。残りの土を投入したら、

    おおきみ14
    水やりをして、完了です。

    南国愛媛ではいつ休眠するのかと思うくらい寒い冬の間も花を咲かせ、ランナーを伸ばします。屋外での栽培ですので、冬に咲く花は着果・肥大しません。これらを適時摘み取るのが冬の作業になります。

    ▶もくじ

    ジャンボで甘い実を初収穫

    いちご1 いちご2
    【3月17日】冬の間は雪を2度かぶり、何枚か葉が枯れてしまいましたが無事に初収穫の日を迎えました。

    いちご4
    この写真だけですと大きさが良く分かりませんが、

    いちご3
    手に取ってみるとズッシリ。幅4cm、高さ6cm、評判通りのジャンボなイチゴです。

    いつもなら、3月下旬頃から咲く花を残して受粉を手助けして、5月初め頃に初収穫を迎えるパターンでした。2月にうっかり摘み取るのを忘れたのが少し肥大したので様子をみているとどんどん大きくなるのでビックリ。筆で花粉をなぞっていませんので自然受精、形がイビツなのはそのせいです。

    暖冬の影響なのか、そういう品種なのか、どちらにせよ嬉しい誤算です、ゴッサンです…。

    いちご5
    2本目の花茎も伸びて花を咲かせていますので、これからは形の良いイチゴが収穫できる!ハズです。

    ▶もくじ
    関連記事