ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    コマツナの鉢栽培(1)種まき~出芽

    2020年09月20日
    気温が30℃を切る季節になりました。ビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含み、天然のマルチサプリとも呼ばれるコマツナの種まきをしました。
    ・1回:種まき
    2回:間引き
    3回:初収穫の3部構成です。今回は第1回です。


    種まき

    これまで露地かプランターで栽培してきましたが、今回は鉢植えです。ポットにはまかず鉢に直接まく方法で、キャップでくぼみを作って点まきにしました。

    2年落ちのフイルムコート種子

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    余った種は放置したり処分せずに、乾燥剤を入れたタッパーに入れて冷蔵庫の野菜室で保管すると長持ちします。今回もこの使いかけの種をまきます。

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    有効期限が切れてからまもなく2年。寿命は3~4年程度はあると思われますのでまだ大丈夫です…。小規模家庭菜園では種が余り過ぎるのが難点です。

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    殺菌剤や着色剤を加えた水溶性ポリマー溶液でコーティングされているフィルムコート種子と呼ばれるものです。メタリック色ですので、土と見分けがついてまきやすくなっています。

    コマツナの発芽適温は20~25℃(発芽温度は5~35℃)。雨がやむのを待って、種まきを開始した正午の気温は23.5℃でした。

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    5号プラ鉢3個で3パターン

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    用意したのは5号相当のプラ鉢3個。鉢植えは初めてですので、5号鉢だと何株が適切かわかりません。そこで、1株、2株、3株植えの3パターンで試してみようと思います。
     
    一般に鉢のサイズは口径(外径)を号数(1号は3cm)で表示します。縁が太い鉢もあって特に決まりはなく、4号と書かれていても外径13cm、内径10.5cmの鉢もあるように厳密なものではありません。この鉢も160Φの表示だけで号数の記載はありません。

    コマツナの露地栽培やプランター栽培での株間の目安は5~6cmです。それよりも少し余裕のある8cmを確保できそうです。

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    ブレンド培養土

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    土は肥料入りの花と野菜の土7:赤玉土(小粒)3の配合です。市販の培養土は乾燥させてしまうと、水やりしても主成分のピートモスが水をはじいてしまいます。水持ちは非常に良いのですが、一度乾かせてしまうと湿らせるのに苦労します。

    水やりしたつもりでも、実際は表面が濡れるだけで、中は乾いたまま…というケースもありますので要注意です。赤玉土を3割程度混ぜると改善されます。

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    直まきの点まき

    コマツナは「条まき」が一般的ですが、今回は「点まき」にします。また、ポットにまいてポットで育苗する「ポットまき」ではなく、鉢土に直接まく「直(じか)まき」です。

    種のまき方3通り
    点(てん)まきは1か所に数粒ずつ種をまく方法。株間を取っているので大きく育てる野菜や大きい種に向いています。まく量が少ないので間引きの手間が省けます。

    条(すじ)まきは溝に沿って一列に種をまく方法。間引きしながら育てる野菜や小さい種に向いています。苗が一列に並ぶので、間引きや土寄せが楽に行えます。

    散(ばら)まきは重ならないよう散らして種をまく方法。短期栽培の野菜や発芽率の悪い細かい種に向いています。まくのは簡単ですが、間引きや土寄せが大変です。

    では、始めます。
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    【9月18日】土の流出を防ぐために赤玉土(中粒)を少し敷きます。排水性を良くするための鉢底石は5号普通鉢以下では不要です。効果が表れるのは6号普通鉢以上(または高さ18cm以上の深鉢)からと言われています。

    ウォータースペースをとって培養土を入れたら、あらかじめジョウロで水やりしておきます。種をまいたあとに大量の水やりをすると、小さくて軽い種が流されてしまいます。

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    「まき床」を作ります。キャップで5mm程度のくぼみを作り、

    花と野菜の土をふるいにかけて得たふかふかの細粒を敷きます。種が鹿沼土や赤玉土の粒の間に入り込まないようにして、できるだけ出芽を揃えるためです。

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    キャップで表面をならして平らにし、

    霧吹きで十分湿らせたら、

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    種を1粒ずつつまんで、1か所に4粒まきます。

    この上からまた野菜の土の細粒をまいて種をサンドします。コマツナは発芽に光が必要な好光性種子ですので、覆土は薄くかけます。

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    キャップで軽く押さえておくと土と土、土と種が密着し、表面張力の作用で種を乾燥から防ぐことができます。霧吹きで湿らせたら、3パターンの完成です。

    好光性種子ですが直射日光が必要な訳ではありませんので、乾燥させないよう明るい日陰に置いて出芽を待ちます。

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    2日後に出芽

    【9月20日】早いものは朝6時には土の上に顔を出していました。その後の展開は超スローで、第1部の今回は午後5時までの様子を紹介します。

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    09:40 3株用の鉢の様子です。

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    17:00 1本は完全に子葉が開きました。

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    24粒の種を蒔きましたが、24粒全て発芽しました。2年落ちの種でしたが発芽率100%でした。

    プランターの条まきの場合なら、
    ・1回目:子葉展開から本葉1~2枚の間に、株間3~4cmに、
    ・2回目:本葉3~4枚で株間5~6cmになるよう間引きますが、
    今回は鉢植えの点まきですので、様子を見ながら間引こうと思います。

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