ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    シェフレラ(カポック)の挿し木 土挿しで

    2020年04月29日
    葉が落ちて寂しい姿になってきましたので、切り戻して挿し木しておきました。


    挿し穂の確保と挿し穂づくり

    シェフレラ1
    葉が付いた枝は数本で、貴重な3か所を切り取りました。葉や枝に蓄えられた養分を使って発根しますので、できるだけ元気そうなモノを選ぶといいのですが、今回は選択の余地はありません…。

    シェフレラ2 シェフレラ3
    枝の長さは11~12cmほどありましたが、挿しやすい長さ10cmに切りそろえ、葉からの蒸散を防ぐために、大きい葉は1枚だけ残して他はもぎ取りました。

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    先端を斜め45度に切り直し

    シェフレラ4 シェフレラ5
    ハサミでの切り口は形成層が潰れている場合がありますので、よく切れるカッターナイフなどで切り直します。斜め45度にスパッと切ると、断面が滑らかになり吸水力がアップします。反対側も軽く削ってクサビ形にしておくと形成層の表面積がさらに増えます。

    余談ですが、先端を切りそろえていて気になったんですが、何かのニオイに似ているなぁ、と。

    ウド
    この日の夕方、知人からウドの芽をいただいたんですが、アッ!…と。この独特な香り、ほとんと同じです。調べてみるとウド(タラノキ属)はシェフレラ(シェフレラ属)と同じウコギ科の植物なので、なるほど。

    ちなみにシェフレラをカポックと呼ぶことが多いのですが、これは掌状の葉が全く別のパンヤ科のカポックノキに似ているからで、これ間違った呼び方なんですネ。

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    挿し床は赤玉土の単用

    シェフレラ6 シェフレラ7
    1時間ほど水上げしてから土に挿します。土は未使用の赤玉土(小粒)単用で、挿し木では腐葉土や肥料は混ぜません。事前に湿らせておいて割りばしなどで穴を開けておくと、挿し穂の先端を傷付けずにスムーズに挿すことができます。

    シェフレラ8 シェフレラ9
    挿し穂の半分(今回は挿し穂が10cmですので5cm)を埋めます。深めに挿しておくと挿し穂が安定し、茎からの蒸散も少し防ぐことができます。ぐらつかないよう周りの土を軽く押さえて、

    シェフレラ10-1 シェフレラ11-1
    最後に水やりをしたら完成です。たっぷり掛けておくと、土が締まって挿し穂が固定されます。発根するまでは明るい日陰に置いて、挿し床が乾かないように注意します。

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    斑入り品種は挿し木など栄養繁殖で

    シェフレラ12
    斑入り(ふいり)とは、葉が緑一色ではなく、2種類以上の色で白い筋や斑点、まだら模様が入っていることを言います。冒頭の親株のこぼれ種から増えたこの実生苗(生殖繁殖)は、葉に斑は入らずに緑一色になりましたが、

    シェフレラ13
    挿し木(栄養繁殖)で増やすと同じ斑入りの葉が引き継がれます。挿し木の適期は5~7月、暑い8月に行ったこの水挿しでは発根するまでに50日強もかかりました。適期の土挿しではさて…。

    シェフレラ(カポック)の挿し木 水挿しで

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