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    サニーレタスの鉢植え:好光性種子

    2019年10月26日
    レタスの種まきの季節がやってきました。これまでにも、大型プランターや露地での栽培をご紹介してきましたが、今回は鉢植えにして栽培してみようと思います。


    余った種は冷蔵庫の野菜室で保管

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    昨年春に購入し種まきした時の種が余っていますので、これを使用します。種は乾燥剤を入れたタッパーに入れて、冷蔵庫の野菜室に保管しています。暗くて、涼しくて、乾燥していて、これほど保管にふさわしい場所は他にありません。

    袋は室温に戻してから取り出すと、大敵の結露を防げます。

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    サニーレタスのレッドウェーブという品種です。高温にも低温にも強いのが特徴です。発芽適温(地温)、生育適温(気温)は15~20℃で、春と秋の2回種まきができます。

    暖地愛媛では11月初め頃まで可能で、秋にまいておくと冬の間も枯れずにずっと収穫でき、気温が上がってトウ立ちする春先まで長期間楽しむことができます。

    レタスの種の寿命は2~3年といわれています。発芽率85%のこの種、有効期限が昨年の10月末に切れていますが、1年程度なら大丈夫、です。発芽率はわるくなるでしょうが…。

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    ポリポットに種をまいて育苗

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    10月22日、間引きや水やりなどの管理がしやすいよう、9cmポリポットに種をまいてみようと思います。

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    市販の「花と野菜の土」に

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    培養土は市販の「花と野菜の土」を使用します。こんな小さな種でも発芽に必要な養分を蓄えていますので、用土にはまだ肥料は必要ありませんが、今回使用した土は手持ちの肥料入りです。

    普段は赤玉土と腐葉土のブレンド土を使いますが、種まきにはこのピートモスを含んだふわふわした土が理想です。ペットボトルのキャップで軽く押さえて表面をならしておきます。

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    長さ4mm、幅1mm程度の小さな種です。ポット1個に、種は4~5粒の点まきにします。

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    レタスは好光性種子 覆土は薄く

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    レタスは発芽に光が必要な好光性種子で、覆土は種が隠れる程度に薄く施します。深く埋めてしまうと発芽しません。他に、ニンジンやイチゴ、コマツナなども好光性種子です。

    余談ですが、花壇や畑を耕すととたんに雑草が生えてくることがありますが、雑草の多くが好光性種子ですので光を浴びて発芽するからです。文字通り日の目を見る訳です。

    ここでまたキャップで軽く押さえながら表面を平らにならします。土と土、土と種が密着することで種が乾燥から守られます。土を被せない場合は乾燥に注意します。

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    小さい種は底面給水で

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    最後に水やりをします。ジョウロでやると小さくて軽い種が浮かんでしまい、乾くと発芽のタイミングが不ぞろいになることもありますが、霧吹きで水やりすると種は動きません。

    しかし、ポリポットといえども、鉢底穴から水が出るまで6個全部に霧吹きするのは大変です。しかも、市販の培養土はピートモスが多く、水をはじいてしまう場合もあります。

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    そこで、深さ3cmの水を張った容器を用意し、トレーごと入れてじっくりと底面から給水させます。約1時間でまあまあ湿った状態、約2時間でしっかり仲まで湿った状態になりましたので、給水容器から取り出します。

    明るい日陰に置いて、土が乾燥しないよう注意しながら管理します。好光性種子ですが、必ずしも直射日光が必要なわけではなく、日光に当てると種が乾燥してしまうリスクを負います。明るければ大丈夫です。

    地植えなど直接地面に種をまく場合は、新聞紙を1枚かぶせておくと、乾燥と地温上昇を防ぐことができます。

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    3日後に出芽

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    種をまいて3日後の10月25日、1年落ちの種でしたがどうにか出芽しました。

    このあと、良く日の当たる場所に置いて、
    本葉1枚で2本立ちに、
    本葉2枚で1本立ちに間引きし、
    本葉4枚で定植(鉢植え)する予定です。

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    レタスの種まきの動画
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