アジサイの挿し木 3度目の八丈千鳥
2019年08月03日
ハチジョウチドリ(八丈千鳥)という品種のガクアジサイが好きで、過去2度挿し木をしました。1度目は全敗、2度目は挿し木に成功したものの、鉢上げ後に枯らせてしまい消滅。今回は3度目の挿し木になります。
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蒸散を防ぐために余分な葉は現地で切り落としています。水を良く吸い上げるように先端をよく切れるカッターナイフ等で切り直します。挿し木全般に言えることですが、綺麗な断面にすることが成功への近道になります。形成層の断面積が広くなるよう反対側も軽く削ってクサビ形にしています。

水を張ったコップに小1時間ほど浸けて水を吸わせてから土に挿します。
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挿し木で使う土は未使用の赤玉土(小粒)のみです。種まきと違い腐葉土などは混ぜません。あらかじめ湿らせて、割りばしなどで穴を開けておくと挿しやすく、先端を傷つけることもありません。

挿したら挿し穂がぐらつかないよう軽く周りの土を押さえ、たっぷりと水やりをします。さらに赤玉土が締まります。

明るい日陰に置いて、挿し床が乾かないよう注意しながら管理します。梅雨時ですので土はそれほど乾燥しませんが、3日に1回のペースで新鮮な酸素(水)と入れ替えるイメージで、鉢底から流れ出るくらいたっぷり水やりを続けました。
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7月20日、ちょうど4週間になります。色の悪かった葉はすでに落ちて、わき芽が展開しています。

鉢から抜いてみました。前回の挿し木では5週間後でも思ったより根は短めでしたので、さすがに4週間では…。2mmほどの根でしたので挿し戻します。個人的感想ですが、ハチジョウチドリは発根しにくい品種のような気がします。

8月3日、挿し戻しから2週間、挿し木開始から6週間です。わき芽も成長しています。

2週間前と同じ挿し穂です。まずまずの発根量です。

やはり最初から葉色が悪く、途中で葉を落とした挿し穂(中央)の発根量が少ないですね。挿し木では丈夫な枝や茎を使うのが鉄則ですが、誤るとこうなりますのお手本です。他は最長5cmの根が出ていますので鉢上げします。
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4号(12cm)ポリポットに、培養土は赤玉土(小粒)7:腐葉土3の配合です。いきなり大きい鉢に植え付けるよりも、ポットで育苗して根鉢を形成させてから鉢増しや植え替えを行う方が根張りが良く、後の成長に数段の差が出ます。
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根が土に馴染む2週間ほどは明るい日陰に置いて管理し、その後少しずつ日に当てるようにします。7日後や10日後など何パターンか他の植物で実験しましたが葉が萎れることが多く、概ね14日ぐらいが一番無難な養生期間です。移植や根をほぐした植え替えなどでも同様です。
液体肥料もこの頃まで待ちます。1か月間は日光に当たっていませんので、急に当てると葉焼けを起こすことがあり、炎天下は元より春や秋の柔らかい日差しでも要注意です。
アジサイの花芽は夏頃から準備を始め、10~11月には完成されるようです。それまでにこのわき芽を充実した枝に成長させておくと、先端に花芽ができて来年花を見ることができるかもしれません。
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動画はこちらです
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一昨年、「八丈千鳥(ハチジョウチドリ)」の挿し木に失敗しまして、今回はそのリベンジ編です。挿し穂 管理している人に許可をもらい、摘み取った枝の先端を湿らせたキッチンペーパーで...
挿し穂の確保と挿し穂づくり
6月22日、今回も管理している人の許可をもらって枝を切り取りました。現地で3等分し、切り口を湿らせたキッチンペーパーに包んで持ち帰りました。主に枝葉に貯めた養分を使って発根しますので、できるだけ丈夫そうな枝を選んだつもりでしたが、選択肢が限られましたので黄色い葉の部分が混じってしまいました。▶もくじ
先端を切り直し


蒸散を防ぐために余分な葉は現地で切り落としています。水を良く吸い上げるように先端をよく切れるカッターナイフ等で切り直します。挿し木全般に言えることですが、綺麗な断面にすることが成功への近道になります。形成層の断面積が広くなるよう反対側も軽く削ってクサビ形にしています。

水を張ったコップに小1時間ほど浸けて水を吸わせてから土に挿します。
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赤玉土の単用


挿し木で使う土は未使用の赤玉土(小粒)のみです。種まきと違い腐葉土などは混ぜません。あらかじめ湿らせて、割りばしなどで穴を開けておくと挿しやすく、先端を傷つけることもありません。


挿したら挿し穂がぐらつかないよう軽く周りの土を押さえ、たっぷりと水やりをします。さらに赤玉土が締まります。

明るい日陰に置いて、挿し床が乾かないよう注意しながら管理します。梅雨時ですので土はそれほど乾燥しませんが、3日に1回のペースで新鮮な酸素(水)と入れ替えるイメージで、鉢底から流れ出るくらいたっぷり水やりを続けました。
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鉢上げ

7月20日、ちょうど4週間になります。色の悪かった葉はすでに落ちて、わき芽が展開しています。


鉢から抜いてみました。前回の挿し木では5週間後でも思ったより根は短めでしたので、さすがに4週間では…。2mmほどの根でしたので挿し戻します。個人的感想ですが、ハチジョウチドリは発根しにくい品種のような気がします。

8月3日、挿し戻しから2週間、挿し木開始から6週間です。わき芽も成長しています。


2週間前と同じ挿し穂です。まずまずの発根量です。

やはり最初から葉色が悪く、途中で葉を落とした挿し穂(中央)の発根量が少ないですね。挿し木では丈夫な枝や茎を使うのが鉄則ですが、誤るとこうなりますのお手本です。他は最長5cmの根が出ていますので鉢上げします。
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まずはポットで育苗

4号(12cm)ポリポットに、培養土は赤玉土(小粒)7:腐葉土3の配合です。いきなり大きい鉢に植え付けるよりも、ポットで育苗して根鉢を形成させてから鉢増しや植え替えを行う方が根張りが良く、後の成長に数段の差が出ます。
植え替えのシーズンを迎え、今一度頭の隅に入れておくために、個別記事に分散していた内容を一つにまとめてみました。もくじ1 植え替えが必要なわけ 1.1 根は酸素も吸っている...
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2週間ほどは明るい日陰で管理

根が土に馴染む2週間ほどは明るい日陰に置いて管理し、その後少しずつ日に当てるようにします。7日後や10日後など何パターンか他の植物で実験しましたが葉が萎れることが多く、概ね14日ぐらいが一番無難な養生期間です。移植や根をほぐした植え替えなどでも同様です。
液体肥料もこの頃まで待ちます。1か月間は日光に当たっていませんので、急に当てると葉焼けを起こすことがあり、炎天下は元より春や秋の柔らかい日差しでも要注意です。
アジサイの花芽は夏頃から準備を始め、10~11月には完成されるようです。それまでにこのわき芽を充実した枝に成長させておくと、先端に花芽ができて来年花を見ることができるかもしれません。
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動画はこちらです
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