ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    オモトの植え替え -日向土の単用-

    2019年04月25日
     春の植え替えシリーズが続きます。今回はキジカクシ科スズラン亜科オモト属のオモト(万年青)です。


    適期は3~4月と9~10月

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     葉の先がくるりんと巻く獅子葉と呼ばれるものです。前回は赤玉土(小粒)だけを使いました。硬質ではありませんでしたので、水やりを繰り返す内に表層の粒がつぶれて泥状になる鉢も出てきました。

     植え替えは1~2年に1度、適期は4~5月と9~10月です。春秋共にお彼岸の頃が良く、特に秋が良いと言われていますが、真夏と真冬以外ならいつでも植え替えは可能です。

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    日向土の単用で植え付け

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     赤玉土が泥化して水はけが少し悪くなりましたので、今回はオモトに適している土の一つでもある日向土を初めて購入しました。

     土となっていますが、宮崎台地で産出される黄褐色をした軽石です。通気性と排水性に優れていますので水はけの悪い土に混ぜて土壌改良に、大粒は鉢底石としても使用できます。植え付け用には小粒を選びました。

     鉢は4号陶器鉢です。日向土は軽いのでプラ鉢よりも重い鉢の方が安定感があります。

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     鉢から抜いたところです。傷んだ根を整理して、筆や歯ブラシなどを使って古い土や葉の付け根などの汚れを取り除き、根を洗いました。

     子株は付けたまま植えます。株分けの様子はこちらをご覧ください。

    オモトの割り子と芋切り

     引き続きオモトです。今回は切り戻しと株分けです。オモトの栽培は鑑賞の仕方以外にも、用語にしろ道具にしろ独特の世界があります。私のはなんちゃってオモト栽培、正統派ではありません...


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     植え付けます。鉢底ネットを敷いて用土を1/3ほど入れ、竹串など細い棒を使って根を広げるようにして置きます。外側の根が鉢の内側に触れるくらいが丁度良い鉢の大きさです。

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     位置と高さを決めたら残りの用土を入れます。ずれないよう株と鉢を持って地面にコンコンしながら隙間を埋めて、

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     残りの用土を足し、水を張ったバケツに入れて底面給水しました。

     軽石ですが細かな穴が開いており水に沈みますが、一部がすぐに吸水せずに浮くものもありますので、ジョウロで水やりするよりも確実に水分を含ませる方が用土は引き締まり落ち着きます。

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     仕上げは水苔を置いて乾燥を防ぐのが一般的ですが、ふるいに掛けて細粒を取り除いた赤玉土(小粒)を乗せておきました。使い慣れた赤玉土の方が、色の変化で鉢の乾き具合が分かるからです。

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     赤玉土と腐葉土をブレンドして使うことが多く、軽石だけを使うことには少し勇気が要ります。肥料は少量与えていましたが、無機質な赤玉土単用でも生育に支障は感じませんでした。粒が崩れにくい日向土に期待してみます。

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