ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    シェフレラ(カポック)の植え替え

    2019年04月15日
     盆栽風に仕立てているシェフレラの植え替えを行いました。


    2年に一度、適期は5~7月

    しぇふれら0
     2011年にこぼれ種が発芽、根の形がおもしろいので2017年に盆栽仕立てにして2年が経過しました。親株は斑入りですが、実生では斑が消えました。挿し木苗が1本ありますが、そちらは斑入りです。

     植え替えは2年に一度、適期は5~7月です。適期の目安は関東基準ですので、四国愛媛では半月~1月ほど前倒しになります。

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    針金(アルミ線)を使って植え替え

    金具0
     鉢底ネットと、ネット固定用金具と種木固定用金具の材料です。鉢はそのまま使いますので、素早く植え替えるために事前に作っておきます。

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    鉢底ネット固定用金具

    金具1 金具2
     長さは約10cm。右から1/3のところで折り曲げ、輪っかを作って横軸の上側で交差させます。

    金具3 金具4-1
     左側は向こう側から曲げて、同じく横軸の上を通って輪っかを作り、最後に両方とも直角に下へ曲げれば完成です。両脚の間隔が鉢穴より少し小さくなるように。今回の鉢穴は15mmです。

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    種木固定用金具

    金具5 金具6
     軸となる金具はアルミ線では強度が弱いので、洋ラン線(塩ビ被覆鉄線)を切断して使用しました。

     鉢穴より大きめの約3cm、これにアルミ線の中央部を4~5回巻き付けたら完成です。巻き付け幅は鉢穴より少し小さめに。アルミ線の長さは、鉢底の大きさ+鉢の高さの約2倍必要で、今回は約40cmです。

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    鉢土は乾燥気味に逆の手順で株を抜き取る

    しぇふれら1 しぇふれら2
     植え付けとは逆の手順で、折り曲げて埋めていた金具の先端を掘り起こし、ニッパーで切断して種木固定金具を鉢裏から引き抜き、

    しぇふれら3 しぇふれら4
     鉢から株を取り出して、古い土と根を半分ほど取り除きます。新しい土を投入して通気性や排水性を高め、新しい根の発生を促すためです。鉢土は乾かし気味にしておくと作業がしやすくなります。

    金具7 金具8
     古いネットと金具を外し、鉢を洗って新しいネットを敷き、固定金具を通したら裏側で折り曲げて固定します。ネットがズレて用土が流れ出さないよう、また鉢穴から虫が侵入するのを防ぐために必要です。

    金具9 金具10
     種木固定金具を鉢裏から通して、作業の邪魔にならないように鉢の内側に沿って曲げておき、

    土1 土
     少し用土を入れておきます。用土は赤玉土(小粒)7:腐葉土3の配合です。仕上げ用に、小粒をふるいにかけて取り出した細粒も用意しました。

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    植え付け

    しぇふれら5 しぇふれら6
     土の上に種木を乗せ、高さと正面を決めたら残りの土を足し入れます。アルミ線を根元で交差させ、

    しぇふれら7 しぇふれら8
     ニッパーでねじりながら締め付け、ぐらつかないのを確認したら、余分なアルミ線はカットして折り曲げ、目立たないよう埋め込みます。ぐらつくと根の発育が悪くなります。

     最後に赤玉土の細粒を敷き詰めて、濁った水が出なくなるまでたっぷりと水やりをします。微塵が残ったままだと、排水性が悪くなり根腐れを起こす原因にもなります。

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    地上部も整理

    しぇふれら10
     根を半分整理しましたので、バランスをとるために地上部も整理します。幹の高さは11cm、現在はまだ育苗中で枝は切らずに残して樹勢を付けているところですので、大きい葉のみを12枚整理しました。

    しぇふれら11 しぇふれら12
     地中の根は少し肥大していましたので再度埋め込みました。次回の植え替えではその根も地上に出してみようと思います、2年後になりますが…。

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