ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    イチゴのプランター栽培:採苗~次郎苗・三郎苗

    2018年10月01日
     今回のイチゴ栽培(来年春の収穫用)は、プランター栽培を中心にしていこうと思います。


    露地栽培とプランター栽培

    いちご0-1 いちご0-2
     露地栽培は実の形も大きく、数も多く収穫できるのが魅力です。しかし、虫による被害は半端なく、これまでに針金支柱を立てて花房を固定したり、花房を数本まとめてヒモで縛ったり、不織布の袋を被せたり、網戸用の網をハンモック状に張ってみたり、その対策には少々手間がかかります。また、連作障害という問題もあり、そうそう場所も確保できません。

    いちご0-3
     そこで、今回の栽培は虫の攻撃も少なく連作障害の心配も要らない、誰でも手軽に行えるプランター栽培に戻ってみようと思います。

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    次郎苗を中心に子株を堀り上げ

    いちご1 いちご2
     9月28日、今年の栽培場所です。品種はスーパージャンボイチゴ、7年前の購入株を脈々と受け継いでいます。現在は親株が伸ばしたランナーの先端に子株や孫株ができ、直接地面に根を張って乱立している状態です。

     親株に近い方から「太郎苗」、太郎苗から伸びたランナーの先にできるのが「次郎苗」、その先には「三郎苗」、さらにその先に「四郎苗」・・・と子株ができる順番にこのように呼び分けます。

     太郎苗は親株から直に伸びてきますので親株の病気が移っていることがあったり、株が大きすぎると生育は良くても花数が多く実が小さくなる場合があるそうで、苗としては次郎苗、三郎苗などを使うのが一般的とされています。(これまで太郎苗も栽培していますが、家庭菜園レベルでは特に支障は感じません。)

    いちご3 いちご4
     この中から(一応)次郎苗を中心に、目印に太郎苗側のランナーを長めにとって切り離し、同じような大きさの6株を堀り上げて、

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    鉢上げ&1か月ほどポット育苗

    いちご5 いちご6-2
     12cmポリポットに鉢上げしておきました。用土は赤玉土(小粒)7:腐葉土3の配合です。

     根を傷めましたので、蒸散し過ぎないよう葉を数本整理しました。イチゴ苗の植え付けで注意する点は、中心のギザギザした葉のあるクラウンを埋めてしまわないことです。ここは生長点ですので、深植えすると芽が出にくく生育不良を起こしたり、病気にかかりやすくなります。逆に浅すぎるのも良くなく、根の活着が悪くなります。

     このままポットで育て、5週間後の11月上旬を目途に、根を充実させてからプランターに植え付けようと思います。

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    植え付けの適期

     10月に入りましたので、イチゴの苗が店頭に並ぶ季節になりました。苗の植え付け適期は10月中旬~11月上旬です。

     春先に出回る苗を育てても収穫は可能です。7年前の初めてのイチゴ栽培は春植えでしたが、この時は散々な結果となりました。ポット苗を植え付けてすぐに開花・結実となるのに、株自体はまだ充実途上だったことが主な敗因かと。その点、秋植えの場合は来春までしっかり育苗する期間があります。

     イチゴ栽培してみるか!という方は、

    1.クラウンが大きくてしっかりしている

    2.葉の緑色が濃く虫に喰われていない

    3.3枚の小葉の形がそろっている

    4.根鉢がしっかりしている ・・・ような苗を選ぶとイイですね。

     プランターに2本以上苗を植え付ける場合は、ランナー跡(親株側)の反対側から花房が伸びてきますので、ランナー跡の向きを揃えて植えると、実の成る方向が揃います。
     
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