カレンソウ(センテッドゼラニウム)と蚊対策
2018年07月28日
蚊を寄せ付けない効果がある!ということで、面白半分で今夏から仲間入りしたカレンソウ(蚊連草)です。
2 蚊の生態と対策
2.1 25℃~30℃で活発
2.2 ビールの飲みすぎにご用心
2.3 足の常在菌の種類が多いと刺されやすい
2.4 鉢受け皿に水を溜めない
3 まとめ

フウロソウ科ペラルゴニウム属の半耐寒性宿根草です。ローズゼラニウムとシトロネラを異株交配して、蚊の対策のために人工的に作られた植物です。ゼラニウムの中でも葉が香る種類センテッドゼラニウム(ニオイゼラニウム)のひとつです。

シトロネラ(イネ科)はレモングラスの仲間というだけあって、これもシトラス系のレモンに似たハーブ特有の強い香りがします。これは「シトロネラール」という成分で、蚊に対する忌避効果と蚊の二酸化炭素察知能力を低下させる働きがあるそうです。
ちなみに、蚊取り線香は除虫菊(キク科)の成分ピレトリンや類似のピレスロイド系成分を練り込んだ殺虫剤ですが、カレンソウには殺虫効果はありません。
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アカイエカ(イエカ属)は日中は軒下や押し入れの天井、下駄箱などに潜み、夕方~夜になると活動を始めます。枕元でプーンと羽音がする茶色いアレです。成虫のまま越冬します。
ヒトスジシマカ(ヤブカ属)は草木の葉の裏や枝の間に潜み、日中(特に早朝と夕方)に活動します。待ち伏せするタイプでアカイエカよりもかゆみが強いアレです。卵の状態で越冬します。
普段は花の蜜や樹液などをエサにしています。血を吸うのは交尾を終えたメスだけで、吸血して栄養を蓄えることで産卵が可能になります。週末は台風12号の接近で一時的に猛暑から解放されそうですが、蚊の活動が活発になりますので要注意です。
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余談ですが、熱中症予防に水分補給が必須ですが、水1ℓを摂取すると体外に排出される水分は500mℓですが、ビール1ℓの場合は排出されるのは1.1ℓになるそうです。アルコールとホップの利尿作用によるもので、ビールを飲むと脱水症状を起こしやすくなりますのでご注意を。
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また、ヤブ蚊の卵は乾燥に強く、3か月程度なら水が無くても生き続けるそうです(6か月乾燥しても1/3は生存するとも。卵の状態で越冬するので言われてみたらなるほど…)。ですので、水溜まりができやすい所では一時的に干上がっても蚊は繁殖し、鉢受け皿の水を捨てる場所にも気を付ける必要があります。
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今回ご紹介したカレンソウは、特に新芽の香りに蚊よけの成分が多く含まれているそう。新芽が増えるように適度に切り戻し、挿し木でどんどん増やして、室内外共に蚊を遠ざける工夫をしていきたいと思います。室内ですと効果の目安は6帖に1鉢だそうです。5月には花も咲かせますので、こちらも楽しみです。
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1 センテッドゼラニウムのひとつ2 蚊の生態と対策
2.1 25℃~30℃で活発
2.2 ビールの飲みすぎにご用心
2.3 足の常在菌の種類が多いと刺されやすい
2.4 鉢受け皿に水を溜めない
3 まとめ
センテッドゼラニウムのひとつ

フウロソウ科ペラルゴニウム属の半耐寒性宿根草です。ローズゼラニウムとシトロネラを異株交配して、蚊の対策のために人工的に作られた植物です。ゼラニウムの中でも葉が香る種類センテッドゼラニウム(ニオイゼラニウム)のひとつです。

シトロネラ(イネ科)はレモングラスの仲間というだけあって、これもシトラス系のレモンに似たハーブ特有の強い香りがします。これは「シトロネラール」という成分で、蚊に対する忌避効果と蚊の二酸化炭素察知能力を低下させる働きがあるそうです。
ちなみに、蚊取り線香は除虫菊(キク科)の成分ピレトリンや類似のピレスロイド系成分を練り込んだ殺虫剤ですが、カレンソウには殺虫効果はありません。
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蚊の生態と対策
今年は記録的な猛暑続きで「あまり蚊にさされない」…という声もチラホラ。そこで、最近テレビでも良く紹介されている蚊の生態についていくつかまとめてみました。25℃~30℃で活発
蚊といえども、さすがに30℃を超えて猛暑の35℃くらいになると活動が鈍くなるそうです。ハイビスカスが真夏に綺麗に咲かないのと似たようなものでしょうか…明らかに違いますネ。

普段は花の蜜や樹液などをエサにしています。血を吸うのは交尾を終えたメスだけで、吸血して栄養を蓄えることで産卵が可能になります。週末は台風12号の接近で一時的に猛暑から解放されそうですが、蚊の活動が活発になりますので要注意です。
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ビールの飲みすぎにご用心
蚊は二酸化炭素を検知して寄ってくる習性があります。カレンソウの効果もこの習性を逆手にとって開発された植物ということになります。ビールなどアルコールを摂取すると、体内で水と二酸化炭素に分解され、吐く二酸化炭素の量が多くなりますので【酒飲みには蚊が寄ってくる】という話は本当のようです。余談ですが、熱中症予防に水分補給が必須ですが、水1ℓを摂取すると体外に排出される水分は500mℓですが、ビール1ℓの場合は排出されるのは1.1ℓになるそうです。アルコールとホップの利尿作用によるもので、ビールを飲むと脱水症状を起こしやすくなりますのでご注意を。
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足の常在菌の種類が多いと刺されやすい
【血液型がO型の人は蚊に刺されやすい】(A型の1.7倍)のも実験データが出ていますし、最新の研究では【足の常在菌の種類が多いと蚊に刺されやすい】ことが実証されています。除菌シートなどでアルコール消毒すると刺される回数が1/3に減るそうですので、O型でもないし酒も飲まないのに良く刺されるなぁ…とい方はお試しあれ。▶もくじ
鉢受け皿に水を溜めない
蚊はわずかな水溜まりでも産卵します。血を吸ったメスの蚊は4~5日後には数10~300個ほど産卵し、卵は2~5日でボウフラになり、7~10日後に蛹になり、3日ほどで成虫になります。メスの蚊は一生に3~5回産卵するそうです。また、ヤブ蚊の卵は乾燥に強く、3か月程度なら水が無くても生き続けるそうです(6か月乾燥しても1/3は生存するとも。卵の状態で越冬するので言われてみたらなるほど…)。ですので、水溜まりができやすい所では一時的に干上がっても蚊は繁殖し、鉢受け皿の水を捨てる場所にも気を付ける必要があります。
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まとめ
鉢受け皿に水を溜めたままにしておくと、鉢土の通気性・排水性が悪くなって根腐れを起こす原因にもなりますので、ガーデナーの端くれとしましても、蚊を寄せ付けない観点からも水を溜めないよう肝に銘じておきたいところです。それと、ヤブ蚊の待ち伏せ場所となる雑草などもマメに引いておかねばなりません…。
今回ご紹介したカレンソウは、特に新芽の香りに蚊よけの成分が多く含まれているそう。新芽が増えるように適度に切り戻し、挿し木でどんどん増やして、室内外共に蚊を遠ざける工夫をしていきたいと思います。室内ですと効果の目安は6帖に1鉢だそうです。5月には花も咲かせますので、こちらも楽しみです。
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