ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    サンショウの鉢植え

    2018年07月15日
     草引きをしていたら、サンショウ(山椒)が生えているのを見つけました。


    サンショウはミカン科の落葉樹

    さんしょう1
     ミカン科サンショウ属の落葉低木で、原産地は日本及び朝鮮半島南部です。生えているのが鳥の水飲み場のすぐ横ですので、常連のメジロやジョウビタキなどの野鳥が種を運んだ(糞)のでしょう。

     乾燥や夏の強い日差しには弱く、半日陰の適湿な土壌を好むとのことですので、乾燥しやすいこの場所から掘り起こして、鉢植えにして盆栽予備軍として育てることにします。

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    地堀り&植え付けのようす(スライドショー)

  1. 地堀土が固いのでシャベルで地堀り
  2. 地堀この時点で柑橘系っぽい香りがしてきます
  3. 根洗い新しい土に馴染ませるため根洗いして土を落とします
  4. 根洗い拡大根は長いもので12cmほどありました
  5. 赤玉土用土は赤玉土(小粒)6:腐葉土4の配合で鉢は13cm深鉢です
  6. 植え替え1用土を少し入れておきます
  7. 植え替え2根を広げるようにして乗せ
  8. 植え替え3高さを調整したら隙間ができないよう土を入れていきます
  9. 植え替え4残りの土をウォータースペースまで足し入れて
  10. 水やり完成鉢底から透明の水が出るようになるまでたっぷり水やりをしたら完成です
  11.  根が新し土と馴染む2週間ほどは明るい日陰で管理します。

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    イヌザンショウとの違い

     よく似た植物にイヌザンショウがあります。サンショウほど香りが無く、「役に立たない」という意味で本家の名前の前にイヌの文字が当てられています。

     他にもイヌが付くものにイヌホオズキ、イヌタデ、イヌサフラン、イヌツゲ、…etc.和名にイヌの付く植物は100種類以上あるそうです。勝手に付けられた植物はもちろん、引き合いにされた犬だって、たまったもんではありませんね。

    さんしょう11
     さて、話を本題に。簡単なイヌザンショウとの見分け方はトゲの位置と生え方。サンショウは写真のように葉(奇数羽状複葉)の付け根で対生になっているのに対して、イヌザンショウは葉の付け根よりも下で互生になっているそうです。

     余談ですが、栽培されているサンショウの多くはトゲが少なく、果実が大きくて香りの強いアサクラザンショウという品種で、サンショウを台木にして接ぎ木したものが用いられているようです。

    さんしょう12
     ギザギザの鋸葉をした小葉も、サンショウの場合は縁の切れ込みが深く、イヌザンショウのそれは浅いそうです。

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    雌雄異株

     サンショウは雌雄異株(しゆういしゅ)といって、キンモクセイやアオキ、ヤナギなどど同じで雄花と雌花が別々の株に生じる植物で、実が成るのは雌株です。残念ながら苗木の段階ではどちらか不明で、花が咲くまで文字通り“雌雄を決する”ことはできません。雄株でも花は「花山椒」として、若芽は「木の芽」として利用できますので、どちらであっても楽しめそうです。

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