ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    葉ネギ(地植え)の切り戻し

    2018年05月30日
     葉ネギは必要な分だけ収穫してもすぐに伸びてきますのでとても重宝します。どれくらいのペースで伸びるのか記録を採ってみました。


    ヒガンバナ科の球根植物

    ねぎ1
     ヒガンバナ科ネギ亜科ネギ属(APG植物分類体系)の球根植物です。従来の分類体系ではユリ科とされています。

     大きく分けて葉ネギ根深ネギに分けられます。愛媛では普通に「ネギ」といえば葉ネギ(青ネギ・万能ネギ)のことを指します。土に埋めて白色化させた葉鞘部分を食べる根深ネギ(白ネギ・長ネギ)に比べて、ミネラルやカロテン、ビタミンC・Bなどが多く含まれています。

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    単面葉 裏だけのオモテナシ

     多くの植物の葉は「両面葉」といって表と裏がありますが、ネギは「単面葉」と呼ばれ、表が無くて裏だけの性質を持つ葉を作ります。

     普段見ている緑色の葉身部分は「裏側」ということになります。じゃあ、空洞の内側が葉の「表側」…という訳でもなく、あえて言うと葉の「内部」。葉ができたばかりの基部(葉鞘)には裏表がありますが、成長した空洞の葉身には表が無いのだとか。不思議な「おもてなし」…。

    ねぎ15
     葉をはがしていくと葉の付け根部分が筒状になっている箇所が現れます。この筒状の内側の部分が葉の「表」です。表ですが表からは見えません。

    ねぎ16
     目線を少し下げて葉鞘部分をカットすると、葉が同心円状にリング状に並んでいるのが見えます。リングの外側が「裏」で内側が「表」です。

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    切り戻して柔らか仕立て

    ねぎ2
     必要な分だけ外側の葉から順にハサミで摘みながら収穫していると、葉鞘部分がむき出しになって少しずつ伸びてきます。ここまでくると不安定になりますので、

    ねぎ3
     一度スパッと切り戻してやります。更新した時は忘れずに追肥を施します。

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    普段食べている部分は全て葉

    ねぎ4-1
     緑色した部分が葉で、白っぽい部分は茎と勘違いしそうですが、ネギの茎は地中の根っこ近くのごく短い部分で、葉ネギでも白ネギでも普段食べている部分は全て葉になります。ですので地際で切っても茎を切り落とすことにはなりませんので、葉の再生が可能なのです。

     葉ネギの場合は緑色した葉身はもちろん、白っぽい葉鞘部分も食べます。今回のように更新剪定すると大量のネギができますが、みじん切りにしておくと冷凍保存することもできます。

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    再生スライドショー

    生育旺盛ですので、切り戻した翌日から「cm単位」で成長を始めます。再生の様子をスライドショーにしてみました。

  1. 5月15日:切り戻し
  2. 翌日
  3. 1~2cmの伸び
  4. 2日後
  5. 最長4cm
  6. 3日後
  7. 4日後
  8. 5日後:最長15cm
  9. 10日後:最長27cm
  10. 15日後:最長33cm
  11.  5日後には最長で15cmまで伸びました。これくらいだと葉も柔らかく、生で食すのに向いています。普段食べているネギが固いと感じる時は、切り戻して若葉を収穫するように調整すると良いですね。

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    一家に一台 ネギのプランター

     これまでコンパニオンプランツとして幾度と拙ブログには登場し、ネギの緑色の葉に含まれるヌルと呼ばれる粘液には、免疫力を活性化させる作用があることは既にご紹介させて頂きました。

     今回はネギ栽培のススメです。

    プランター
     冷凍保存できるとはいえ、その都度購入するのも面倒なことです。ほんの数株をプランターで栽培しておくと、必要な時に必要なだけ収穫できてとても重宝いたします。分球しながら増えて1年中収穫ができ、成長も早くて栽培も簡単で体にも良い。ネギのプランター、一家に一台は欲しいところです。

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