ナスの路地栽培:めしべの位置と栄養状態
2018年05月02日
ピーマン苗と一緒にネットで注文していたナスの苗が届きました。ナスを栽培するのは初めてです。

樹高(成長点まで)14cmの「とげなし千両2号」の挿し木苗です。出荷前に全天候型のハウスから屋外の環境に近いハウスに移動する順化処理が施されているようで、若干葉が黄色いものもありますが、まずまずの状態です。

予想に反して今にも咲きそうな蕾ができていました。昨日のピーマン記事では「購入苗はすぐに一回り大きい鉢に植え替えるべし」と書いたばかりですが、ナスの植え付け適期は1番花が咲く頃ですので、植え替えてじっくり育苗する期間はとれません。こんなときでも直ぐに広い畑に植え付けず、2~3日間は日当たりの良い所に置いて環境に慣らしてから植え付けると生育が良くなります。
急いで土づくりをしておきました。
▶もくじ


この場所はトマト棚の端っこで、これまで何かを植えたことのない場所です。
土を柔らかくする為に堆肥を投入し、
強酸性であろう土を弱酸性に中和する為に苦土石灰適量を混ぜて耕し、
深さ20cmの溝を掘って堆肥と化成肥料一握り(50g)を蒔いて土を戻し、
水はけを良くする為に小さいながらも畝を切って、
水たまりができないよう表面を平らにならしておきました。
ナスは収穫期間が長いので、この溝施肥が効果を発揮します。先日のNHK趣味の園芸やさいの時間でも、ナスやトマトの土作りは溝施肥でやってましたね。番組では熔リン(無機質肥料)や発酵魚粉(有機質肥料)も入れてましたが…。
どちらも実肥(みごえ)と呼ばれる「リン酸」ですが、おさらいをしますと、
熔リンは水に溶けてすぐに吸収されるので植え付け直後から効き始める。
発酵魚粉は微生物に分解されてから効くので効き目はゆっくりだが長い。
また、魚粉はアミノ酸ですので実が甘くなったり味が良くなる。
でしたね。いつかは実践してみようと思います。
▶もくじ

苗の到着から2日後、咲いてしまいました(咲いてくれました…)ので、雨が小康状態の内に植え付けました。

ポットから抜いてみると根が回り始めていますので、根は切らずに軽くほぐしておきました。

植え穴には事前に水をやっておくと根の活着が良くなります。根鉢の表面が見えるくらいの浅植えにします。
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畝の近くに万能ネギが生えています。昨年のキュウリ栽培で土壌障害「つる割れ病」を防ぐ目的でコンパニオンプランツとして利用したもので、今回これの一部を移植します。
コンパニオンプランツとは『共栄作物とも呼ぶ農学、園芸学上の概念。近傍に栽培することで互いの成長によい影響を与え共栄しあうとされる植物』(Wikipedia)のことです。

ネギの鱗茎や根には土壌病害に強い拮抗性微生物シュードモナス細菌が生息し、立ち枯れ病・萎ちょう病などに効果があります。ナスの根鉢のすぐ横に植え付けます。また、ネギの根からは土壌pHを高める物質が揮散しているそうで、化成肥料を使うことで酸性に偏りがちな畑には好都合です。
▶もくじ

肥料が足りているのかの判断基準はピーマンの場合と同じで、咲いた花の雌しべの位置で診断ができます。
長花柱花(ちょうかちゅうか)
雌しべが雄しべよりも長い花-肥料十分
短花柱花(たんかちゅうか)
雌しべが雄しべよりも短い花ー肥料不足
写真の1番花は雌しべが短いので現状は栄養不足の状態です。
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開花から15日が経ち、実が2cmほどになってきましたので摘果しました。現状は栄養不足の状況ですので1番果は無理をさせず、樹勢を付けるために早めに摘み取りました。ちょうど色づき始めようかという段階です。

摘果と同時に追肥をしておきました。株元から少し離れた所で2列の溝に化成肥料ひとつまみ分(約15g)を分け入れ、土を被せて水やりをしたら完了です。今後は半月を目安に同量の化成肥料や液体肥料適量を施す予定です。
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開花直前なので育苗は断念

樹高(成長点まで)14cmの「とげなし千両2号」の挿し木苗です。出荷前に全天候型のハウスから屋外の環境に近いハウスに移動する順化処理が施されているようで、若干葉が黄色いものもありますが、まずまずの状態です。

予想に反して今にも咲きそうな蕾ができていました。昨日のピーマン記事では「購入苗はすぐに一回り大きい鉢に植え替えるべし」と書いたばかりですが、ナスの植え付け適期は1番花が咲く頃ですので、植え替えてじっくり育苗する期間はとれません。こんなときでも直ぐに広い畑に植え付けず、2~3日間は日当たりの良い所に置いて環境に慣らしてから植え付けると生育が良くなります。
急いで土づくりをしておきました。
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土づくり・・・溝施肥


この場所はトマト棚の端っこで、これまで何かを植えたことのない場所です。





ナスは収穫期間が長いので、この溝施肥が効果を発揮します。先日のNHK趣味の園芸やさいの時間でも、ナスやトマトの土作りは溝施肥でやってましたね。番組では熔リン(無機質肥料)や発酵魚粉(有機質肥料)も入れてましたが…。
どちらも実肥(みごえ)と呼ばれる「リン酸」ですが、おさらいをしますと、


また、魚粉はアミノ酸ですので実が甘くなったり味が良くなる。
でしたね。いつかは実践してみようと思います。
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植え付け

苗の到着から2日後、咲いてしまいました(咲いてくれました…)ので、雨が小康状態の内に植え付けました。


ポットから抜いてみると根が回り始めていますので、根は切らずに軽くほぐしておきました。


植え穴には事前に水をやっておくと根の活着が良くなります。根鉢の表面が見えるくらいの浅植えにします。
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コンパニオンプランツにネギ


畝の近くに万能ネギが生えています。昨年のキュウリ栽培で土壌障害「つる割れ病」を防ぐ目的でコンパニオンプランツとして利用したもので、今回これの一部を移植します。
コンパニオンプランツとは『共栄作物とも呼ぶ農学、園芸学上の概念。近傍に栽培することで互いの成長によい影響を与え共栄しあうとされる植物』(Wikipedia)のことです。

ネギの鱗茎や根には土壌病害に強い拮抗性微生物シュードモナス細菌が生息し、立ち枯れ病・萎ちょう病などに効果があります。ナスの根鉢のすぐ横に植え付けます。また、ネギの根からは土壌pHを高める物質が揮散しているそうで、化成肥料を使うことで酸性に偏りがちな畑には好都合です。
コンパニオンプランツは共栄作物とも呼ばれ、一緒に栽培することでお互いの成長によい影響を与えあうとされる植物のことですが、一般に言われている組み合わせでは、どちらか一方が助けられているケースがほとんどです。...
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めしべの位置と栄養状態

肥料が足りているのかの判断基準はピーマンの場合と同じで、咲いた花の雌しべの位置で診断ができます。

雌しべが雄しべよりも長い花-肥料十分

雌しべが雄しべよりも短い花ー肥料不足
写真の1番花は雌しべが短いので現状は栄養不足の状態です。
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1番果の摘果と追肥


開花から15日が経ち、実が2cmほどになってきましたので摘果しました。現状は栄養不足の状況ですので1番果は無理をさせず、樹勢を付けるために早めに摘み取りました。ちょうど色づき始めようかという段階です。


摘果と同時に追肥をしておきました。株元から少し離れた所で2列の溝に化成肥料ひとつまみ分(約15g)を分け入れ、土を被せて水やりをしたら完了です。今後は半月を目安に同量の化成肥料や液体肥料適量を施す予定です。
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