シダレヤナギの鉢植え
2018年02月16日
公民館の事務所を訪ねた折に、花瓶に生けてあったシダレヤナギが目に留まり、根も出ていましたので1本頂いて帰ってきました。

ヤナギ科ヤナギ属の落葉高木で原産地は中国です。漢字で書くと枝垂柳、いわゆる“柳”です。別名イトヤナギ。奈良時代に渡来し、中国ではヤナギの枝で矢を作っていたので「矢の木」と呼ばれ、それが訛って「ヤナギ」となったそうです。
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ヤナギは雌花と雄花が別々の株に咲く雌雄異株(しゆういしゅ)です。日本にあるヤナギはなぜか雄株が多いそうです。
中国原産で、日本ではほとんどが雄株ばかり…といえばキンモクセイとジンチョウゲが真っ先に思い浮かびます。雄花の方がたくさん咲いて香りを楽しめるので重宝され、挿し木で簡単に増やせることから雄株ばかりになってしまった…と聞いたことがあります。
ヤナギの場合は、雌株よりも雄株の方が枝垂れが長くなるとのことで、観賞価値の高い雄株が好まれ殖やされてきたのかもしれません。また、雌花には柳絮(りゅうじょ)と呼ばれる綿毛に包まれた種ができ、これが周りを汚してしまうからとの説もあります。

頂いた枝は蕾を付け、開花中のものもあります。長さ3cm、花径は1cm、小さい花が集まって穂になる尾状花序。花弁はありません。先端に黄色い葯が見えますので雄花です。
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ウメでもサクラでも枝垂れる姿はとても優雅です。でも、なぜ地面に届かないのでしょう…。調べてみると植物ホルモンのエチレンが関係しているようです。
植物の多くは接触刺激を受けるとエチレンを生成し、そのエチレンが伸長成長を抑制しているそうです。ヤナギの枝はしなやかで弱い風でも揺れますので、仮に地面に接しても常に接触刺激を受けるので、地面をほふくすることはありません。
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で、そもそもなぜ枝垂れるのでしょうか…。枝垂れない普通の桜の木などの枝の年輪は同心円状になく、上半分は幅が広く下半分は狭くなっていて、上半分が発達して枝を引っ張り上げているそうです。ところが、枝垂桜などの枝の年輪の幅に上半分と下半分の差は無く、引っ張る力が作用しないので垂れるのだとか。
また、伸長成長(オーキシン)と肥大成長(エチレン)に関係する植物ホルモンのアンバランスも原因のようです。伸びるばかりで、それを支える木部の成長が追い付いていないから垂れるそうです。

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エチレンが伸長成長を抑え肥大化させることを知りました。一般に同じ鉢植えでも、屋外で風に当てながら育てていると背丈の低い引き締まった株立ちになりますが、無風の室内に置いておくとヒョロンと間のびすることもあります。照度不足が原因のことが多いのですが、時々なでなで(接触)してやるとエチレンが生成され丈夫に育つかもしれません。音楽を聞かせると生育が良くなるのも、音の振動による刺激が関係していると思われます。
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12月に行われたフラワーアレンジメント教室で使用された素材で、余った枝を花瓶に生けていたそうです。茎の長さは23cm、枝の長さ84cmと42cm、「真冬の水挿し」状態です。先端が斜め45度にスパッと綺麗にカットされているのが印象的です。約2か月で根は長いもので16cmも伸びています。いかにも生育旺盛な感じがします。
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さっそく6号プラ鉢に植え付けておきました。用土は赤玉土(小粒)7:腐葉土3のお馴染みの黄金比です。鉢底石は敷いていません。6号鉢(18cm:1号は約3cm)以上から敷くと効果を発揮します。鉢のサイズは外径で表記され、これは6号鉢ですがデザイン的に縁が厚くなっていますので、内寸は最大16cmしかありません。厳密なものではなく、鉢カバーを購入する際は鉢の号数(外径)を確認しておく必要があります。
鉢底に用土を少し入れて、根を広げるように乗せたら残りの用土を入れていきます。鉢を持って茎を支え、コンコンと地面を叩いてやれば隙間が埋もれてカサが減りますので、ウォータースペースまで土を足します。最後に鉢底から綺麗な水が流れ出るまでたっぷりと水やりをしたら完成です。

2週間ほど明るい日陰に置いて、その後は直射日光の当たる場所で管理しようと思います。ヤナギは乾燥を嫌うのと、花瓶の中で発根してからの期間が長い(水に不自由しないので細根が少ない)状態だったと思われますので、水やりには気を付けてみます。
枝垂れ予備軍の枝となる新芽もいくつかありますので、来年の植え替え時にはオシャレな鉢に植え付けてやれば見栄えも良くなるかもしれません。
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シダレヤナギ

ヤナギ科ヤナギ属の落葉高木で原産地は中国です。漢字で書くと枝垂柳、いわゆる“柳”です。別名イトヤナギ。奈良時代に渡来し、中国ではヤナギの枝で矢を作っていたので「矢の木」と呼ばれ、それが訛って「ヤナギ」となったそうです。
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雌雄異株
ヤナギは雌花と雄花が別々の株に咲く雌雄異株(しゆういしゅ)です。日本にあるヤナギはなぜか雄株が多いそうです。中国原産で、日本ではほとんどが雄株ばかり…といえばキンモクセイとジンチョウゲが真っ先に思い浮かびます。雄花の方がたくさん咲いて香りを楽しめるので重宝され、挿し木で簡単に増やせることから雄株ばかりになってしまった…と聞いたことがあります。
ヤナギの場合は、雌株よりも雄株の方が枝垂れが長くなるとのことで、観賞価値の高い雄株が好まれ殖やされてきたのかもしれません。また、雌花には柳絮(りゅうじょ)と呼ばれる綿毛に包まれた種ができ、これが周りを汚してしまうからとの説もあります。

頂いた枝は蕾を付け、開花中のものもあります。長さ3cm、花径は1cm、小さい花が集まって穂になる尾状花序。花弁はありません。先端に黄色い葯が見えますので雄花です。
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垂れても這わないのは?

ウメでもサクラでも枝垂れる姿はとても優雅です。でも、なぜ地面に届かないのでしょう…。調べてみると植物ホルモンのエチレンが関係しているようです。
植物の多くは接触刺激を受けるとエチレンを生成し、そのエチレンが伸長成長を抑制しているそうです。ヤナギの枝はしなやかで弱い風でも揺れますので、仮に地面に接しても常に接触刺激を受けるので、地面をほふくすることはありません。
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なぜ枝垂れるの?
で、そもそもなぜ枝垂れるのでしょうか…。枝垂れない普通の桜の木などの枝の年輪は同心円状になく、上半分は幅が広く下半分は狭くなっていて、上半分が発達して枝を引っ張り上げているそうです。ところが、枝垂桜などの枝の年輪の幅に上半分と下半分の差は無く、引っ張る力が作用しないので垂れるのだとか。また、伸長成長(オーキシン)と肥大成長(エチレン)に関係する植物ホルモンのアンバランスも原因のようです。伸びるばかりで、それを支える木部の成長が追い付いていないから垂れるそうです。

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接触刺激の効果
エチレンが伸長成長を抑え肥大化させることを知りました。一般に同じ鉢植えでも、屋外で風に当てながら育てていると背丈の低い引き締まった株立ちになりますが、無風の室内に置いておくとヒョロンと間のびすることもあります。照度不足が原因のことが多いのですが、時々なでなで(接触)してやるとエチレンが生成され丈夫に育つかもしれません。音楽を聞かせると生育が良くなるのも、音の振動による刺激が関係していると思われます。▶もくじ
真冬の水挿し状態


12月に行われたフラワーアレンジメント教室で使用された素材で、余った枝を花瓶に生けていたそうです。茎の長さは23cm、枝の長さ84cmと42cm、「真冬の水挿し」状態です。先端が斜め45度にスパッと綺麗にカットされているのが印象的です。約2か月で根は長いもので16cmも伸びています。いかにも生育旺盛な感じがします。
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鉢に植え付け


さっそく6号プラ鉢に植え付けておきました。用土は赤玉土(小粒)7:腐葉土3のお馴染みの黄金比です。鉢底石は敷いていません。6号鉢(18cm:1号は約3cm)以上から敷くと効果を発揮します。鉢のサイズは外径で表記され、これは6号鉢ですがデザイン的に縁が厚くなっていますので、内寸は最大16cmしかありません。厳密なものではなく、鉢カバーを購入する際は鉢の号数(外径)を確認しておく必要があります。
鉢底に用土を少し入れて、根を広げるように乗せたら残りの用土を入れていきます。鉢を持って茎を支え、コンコンと地面を叩いてやれば隙間が埋もれてカサが減りますので、ウォータースペースまで土を足します。最後に鉢底から綺麗な水が流れ出るまでたっぷりと水やりをしたら完成です。

2週間ほど明るい日陰に置いて、その後は直射日光の当たる場所で管理しようと思います。ヤナギは乾燥を嫌うのと、花瓶の中で発根してからの期間が長い(水に不自由しないので細根が少ない)状態だったと思われますので、水やりには気を付けてみます。
枝垂れ予備軍の枝となる新芽もいくつかありますので、来年の植え替え時にはオシャレな鉢に植え付けてやれば見栄えも良くなるかもしれません。
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