イチゴの路地栽培:土の乾燥に要注意
2017年05月01日
気温も上昇して受粉や実の肥大化が進んできました。草引きも兼ねて中耕しておきました。

固くなった土を軽く耕すことで除草ができ、土の吸水性や通気性も良くなり、根の生育を助け丈夫な苗に育ちます。イチゴの根は浅根ですので、地表にむき出しになることもあり、土寄せも同時に行いました。イチゴは土の乾燥に十分注意する…という意味が良く分かります。
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実は順調に肥大化してきました。花を咲かせているものもありますので、筆で受粉を助けておきました。

引き続き、栄養分を取られないよう、ランナーや奇形果、受粉に失敗し雌しべが黒くなったものを取り除きました。
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昨年の秋に植え付ける前に元肥を、2月に追肥を、それぞれ固形の化成肥料を施しています。実が肥大化してきましたので、水やりの際に窒素分を含まない500倍に薄めた液体肥料を、7日に1回くらいのペースで与えていこうと思います。液肥は即効性がありますが、雨や水やりで流れやすいのが難点です。
Nはチッ素、 Pはリン酸、 Kはカリで「肥料の三要素」と呼ばれています。7-10-6といった数値は「NPK比」といって、各成分が重量比で7%、10%、6%含まれることを示しています。固形肥料でも同じで、数値が大きいと濃い肥料ということになります。これらにカルシウム(石灰)、マグネシウム(苦土)を加えて「肥料の五要素」と言います。
チッ素 は茎葉や根を生育させる、養分の吸収を促進する、同化作用を促進するなど、植物の基本的な生育に大きな影響を与えます。不足すると葉が小さくなったり、葉色が薄くなる、生育不良などの症状が出ます。過剰になると、葉は色が濃く大きくなり、軟弱に育ちます。
リン酸 は植物の成長にかかわる栄養素です。茎葉や根の伸長を助け、また開花や結実を促進します。過剰症は出にくく、不足すると着花数が少なくなったり、開花や結実が遅れたりします。
カ リ は植物体内の生理作用を調整する要素で、暑さや寒さなど環境に対する抵抗性や、病害虫に対する抵抗力を高めます。カリが十分あれば植物は強く育ちますが、不足すると病害虫の被害を受けやすく、また株が倒れやすくなります。
(別冊NHK趣味の園芸 「よくわかる 土・肥料・鉢」 NHK出版 より一部抜粋)
窒素は葉肥(はごえ)、リン酸は花肥(はなごえ)・実肥(みごえ)、カリは根肥(ねごえ)といわれます。この時期のイチゴ苗に窒素分の多いものを与えてしまうと、葉ばかりが茂って花が咲かず、着果しなかったり実が肥大化しないこともありますので要注意です。
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中耕・土寄せして根を乾燥から守る

固くなった土を軽く耕すことで除草ができ、土の吸水性や通気性も良くなり、根の生育を助け丈夫な苗に育ちます。イチゴの根は浅根ですので、地表にむき出しになることもあり、土寄せも同時に行いました。イチゴは土の乾燥に十分注意する…という意味が良く分かります。
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引き続き受粉の手助け


実は順調に肥大化してきました。花を咲かせているものもありますので、筆で受粉を助けておきました。


引き続き、栄養分を取られないよう、ランナーや奇形果、受粉に失敗し雌しべが黒くなったものを取り除きました。
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追肥は水やりを兼ねて液体肥料



昨年の秋に植え付ける前に元肥を、2月に追肥を、それぞれ固形の化成肥料を施しています。実が肥大化してきましたので、水やりの際に窒素分を含まない500倍に薄めた液体肥料を、7日に1回くらいのペースで与えていこうと思います。液肥は即効性がありますが、雨や水やりで流れやすいのが難点です。
Nはチッ素、 Pはリン酸、 Kはカリで「肥料の三要素」と呼ばれています。7-10-6といった数値は「NPK比」といって、各成分が重量比で7%、10%、6%含まれることを示しています。固形肥料でも同じで、数値が大きいと濃い肥料ということになります。これらにカルシウム(石灰)、マグネシウム(苦土)を加えて「肥料の五要素」と言います。
チッ素 は茎葉や根を生育させる、養分の吸収を促進する、同化作用を促進するなど、植物の基本的な生育に大きな影響を与えます。不足すると葉が小さくなったり、葉色が薄くなる、生育不良などの症状が出ます。過剰になると、葉は色が濃く大きくなり、軟弱に育ちます。
リン酸 は植物の成長にかかわる栄養素です。茎葉や根の伸長を助け、また開花や結実を促進します。過剰症は出にくく、不足すると着花数が少なくなったり、開花や結実が遅れたりします。
カ リ は植物体内の生理作用を調整する要素で、暑さや寒さなど環境に対する抵抗性や、病害虫に対する抵抗力を高めます。カリが十分あれば植物は強く育ちますが、不足すると病害虫の被害を受けやすく、また株が倒れやすくなります。
(別冊NHK趣味の園芸 「よくわかる 土・肥料・鉢」 NHK出版 より一部抜粋)
窒素は葉肥(はごえ)、リン酸は花肥(はなごえ)・実肥(みごえ)、カリは根肥(ねごえ)といわれます。この時期のイチゴ苗に窒素分の多いものを与えてしまうと、葉ばかりが茂って花が咲かず、着果しなかったり実が肥大化しないこともありますので要注意です。
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