ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    ガジュマルの雑木盆栽 ① 地植えを鉢上げ

    2016年11月13日
     1月の大雪で、地植えにしていた親ガジュマルを枯らせてしまいました。同じ轍を踏まぬよう、挿し木苗を地植えにしていたものを、冬が来る前に鉢上げすることにしました。

     盆栽風に仕立てようと思います。

    準 備

    はち1 はち2
     鉢底ネットと針金を曲げたものを用意し、水抜き穴に内側から差し込み、

    はち3 はち4
     外側に出た針金の端をサイドに曲げて完成。

    はち5 はち6
     次は苗木を固定するための準備です。丈夫な針金を軸にして、柔らかい針金を巻き付けて、鉢の外側からネットに通しておきます。

     続いて土の準備です。化粧用に赤玉土細粒を使いたいので、ふるいにかけて小粒から細粒を取り出しました。

    ふるい1 ふるい2
     2枚の網をセットしたふるいの側面を手でトントン。私と同じで、

    ふるい3 ふるい4
     叩けば埃の出る赤玉土。これは普段の土作りでもやっておくと、水はけが数段によくなります。

    ふるい5 ふるい6
     網目の小さい方に細粒が分離されました。用土はいつもの赤玉土(小粒)7:腐葉土3の配合です。

     前置きが長くなりました。さっそく1株掘り起こしましょう!

    堀り上げ

    がじゅまる1 がじゅまる2
     昨年挿し木していたものを、軽く剪定して8月3日に地植えにしました。

    がじゅまる3 がじゅまる4
     3本の内、株元からも芽が吹いている左端のを掘ってみましょう。

    がじゅまる5 がじゅまる6
     と、その前に作業しやすいように余分な枝を切っておきました。白い樹液が出てきますが、無害です。サラサラしていますが、指でこねるとネチャネチャと粘りっ気が出てきます。同じクワ科のゴムノキの樹液と似ています。

     周囲にシャベルを差し込んで根切りをして、

    がじゅまる7 がじゅまる8
     掘り上げました。土をすべて落とすために、水を張ったバケツの中で根洗いです。

    がじゅまる9 がじゅまる10
     実生から作られる、いわゆるニンジンガジュマルと呼ばれる太い根っこは期待していませんが、過去の挿し木苗でもそこそこの太根はできていました。今回は10mmほどの根が3本できていました。

    植え付け

    うえつけ1 うえつけ2
     苗木を針金で固定し、残りの用土を投入。

    うえつけ3 うえつけ4
     仕上げ用の細粒は、根元の隙間に詰め込むにも都合が良い細かさです。

     根を切りましたので地上部も切り戻します。外側に伸びる枝を生かしたいのでこの上で切りました。枝は葉の付け根から伸びてきますので、将来の姿を予想しながら葉の位置を見て剪定する箇所を決めると良いですね。

    完成で~ッス

    ぼんさい1

    ぼんさい2 ぼんさい3
    ぼんさい4 ぼんさい5

     こんな感じになりました(背丈をもっと切り詰めても良かったかな…)

     もう少し持ち上げて他の2本の太い根も出したかったのですが、固定する箇所が無く株が不安定になりますので、根鉢が固まる次回の植え替えまで持ち越します。

     広い場所に植えていたのに、気根は良く出ています。どれだけ生き残るか定かではありませんが、狭い鉢の中だけの現象ではないようです。

    ぼんさい6
     地植えにして2回冬を越した耐寒温度5℃のガジュマルでしたが、十数年ぶりの大雪には勝てませんでした。雪に浮かれて、防寒し忘れた私が悪いのですがネ…。

     “まさか”という坂が頻繁に出現する我が家の庭。同じくほとんどを枯らせたカランコエ同様に、挿し木で保険を作っておくのが賢明です。
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