ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    肥料の三要素 チッ素、リン酸、カリのはたらき

    2016年07月30日
     我が家の液体肥料オールキャストです。

    ひりょう1
     即効性というのが魅力で良く利用しています。雨や水やりなどで流れ出して、1週間~10日程度で効果が薄れてきますので、基本的には1週間~10日おきに植物ごとに合った液肥を与えるようにしています(化成肥料などの元肥・置肥が十分ある場合や季節・天候により、適宜間隔を開けたり濃度を変えてみたりしながら…)。

    ひりょう2 ひりょう3
     Nはチッ素、 Pはリン酸、 Kはカリで「肥料の三要素」と呼ばれています。7-10-6といった数値は「NPK比」といって、各成分が重量比で7%、10%、6%含まれることを示しています。固形肥料でも同じで、数値が大きいと濃い肥料ということになります。これらにカルシウム(石灰)、マグネシウム(苦土)を加えて「肥料の五要素」と言います。

     チッ素 は茎葉や根を生育させる、養分の吸収を促進する、同化作用を促進するなど、植物の基本的な生育に大きな影響を与えます。不足すると葉が小さくなったり、葉色が薄くなる、生育不良などの症状が出ます。過剰になると、葉は色が濃く大きくなり、軟弱に育ちます。

     リン酸 は植物の成長にかかわる栄養素です。茎葉や根の伸長を助け、また開花や結実を促進します。過剰症は出にくく、不足すると着花数が少なくなったり、開花や結実が遅れたりします。

     カ リ は植物体内の生理作用を調整する要素で、暑さや寒さなど環境に対する抵抗性や、病害虫に対する抵抗力を高めます。カリが十分あれば植物は強く育ちますが、不足すると病害虫の被害を受けやすく、また株が倒れやすくなります。
     (別冊NHK趣味の園芸 「よくわかる 土・肥料・鉢」 NHK出版 より一部抜粋)

      チッ素は「葉肥(はごえ)」
      リン酸は「花肥(はなごえ)」「実肥(みごえ)」
      カ リは「根肥(ねごえ)」
     とも呼ばれていますので、大まかに覚えておくと便利です。