ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    小松菜の「種取物語」 第二話

    2016年05月01日
     第一話で「緑のうちに種を採取するの?」・・・言われてみると、なるほど。そこで、やり方をネットで調べてみました。

     サヤが「茶色くなるまで育てるか、実が付いたら刈り取り、良く乾燥させてから種を取り出す」のが正しいコマツナの採種法のようですね。調べもせずに青いサヤから種を出すとは、A型人間としたことが…でもここで嘆いていても始まりません、「敗者復活方式」を採用することにしました。

     敗者復活するのは、

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     「輝け!二本優先大賞~採種賞」の最終選考で惜しくも涙をのんだ、廃棄処分された4株です。

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     これは、菜園でサヤを開いて種を撒き散らした株、私を今回の青田刈りへと駆り立てた張本株です。膜壁に遮られて残っていた種を採取しておきました。まさに this is tane and yokattane!

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     どれくらい待てば良いのでしょう、まだ薄緑色の残るサヤを開けてみました。茎に近い方(左側)はすでにこげ茶色化が進み、種が完成しつつありました。この程度の色のサヤで完成度40%といったところでしょうか。

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     廃棄場では剪定枝や抜かれた雑草に敷かれ、雨や朝露にも濡れていましたので、トマト棚で天日干しにしています。菜園でそのまま栽培していたらサヤは開きますが、刈り取ったものは乾燥させても勝手には開…かないと思います、たぶん。仮に種が落ちたとしても、下はネギやリーフレタスを植えている菜園ですから良いんですけどネ。

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     先ほどの薄緑色のサヤから取り出した種です。これも天日干しにしておきました。左から順に「朝」「昼」「夕」の変化です。お昼にはもう薄こげ茶色化が進行していました。

     『この種のかたちけうらなること世になく、屋のうちは暗き所なく光満ちたり。翁、心地あしく苦しき時も、この種を見れば、苦しきこともやみぬ。腹立たしきことも慰みけり。』

     しばし安堵の色を浮かべつつ、今宵はここまでに致しとうござりまする。
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