ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    中秋の名月にコイモ(サトイモ)で芋炊き

    2015年09月27日
     今年の “ 中秋の名月 ” は今日9月27日だそうです。愛媛では秋のお月見に「芋炊き」をする風習がありますので、さっそく庭の隅に植えているコイモ(サトイモのことを普段はこう呼びますので統一します)を掘ってみることにしました。

     ミソハギの記事ではチラっとご紹介したことはありますが、ピンで登場するのは初めてです。サトイモ科サトイモ属の植物で東南アジアが原産だそう。日本に伝わったのはイネよりも早く、縄文時代後期と言われています。

    こいも1
     お盆を迎えるにあたって、こちらでは仏壇で花の咲いたミソハギの枝葉とコイモの小さい葉を使う風習がありまして、無くてはならないアイテムです。以前も植えていましたがいつの間にか消滅。連作障害を起こしやすいとのことで、それが原因かと。そこで、2年前に知人に種芋を頂いたのを機に、また植え付けていました。高さ1.2m、大きい葉は55cmありました。

    こいも2 こいも3
     昨年は食用には用いませんでしたが、殊のほか立派に成長しましたので、今年はコイモを収穫してみようということになった次第です。1個の種芋が2年間でこんなに増えました。もちのろん、得意技とするところの “ 放ったらかし栽培 ” です。

    こいも4
     株ごと一気に掘り上げるのではなく、必要な分だけ掘って種芋を春までここで温存しておこうという、暖地ならではの作戦です。できるだけ根を痛めないようスコップで15cmほど掘ってみました。植わったままでは描いていたイメージとは異なり、どこにどうコイモが付いているのか分かりません。親芋の下の辺りを手でまさぐると、指先に何やら丸っこい物体の感触が。

    こいも5
     もぎ取って5個だけ収穫しました。でも小さかったですネ、6~7cmです。

    こまつな ねぎ
     「芋炊き」は、収穫を祝うという意味もありますので、キッチンガーデナーの端くれと致しましては、お世話になっているコマツナとネギも具材に加えることにしました。感謝を込めて。

     地元では通常、コイモの他に鶏肉、こんにゃく、厚揚げ、椎茸、人参、白玉団子を用いるようです。ゴボウやチクワ、ゆで卵を入れる家庭もあるとかで、家庭色の強い郷土料理…といったところでしょうか。今回は冷蔵庫の中にあるものを使って作ってみました。

    いもたき
     具材はコイモ、鶏肉、コマツナ、ニンジン、シイタケ、シメジ、香味にホソネギ。調味料は出汁、酒、砂糖、塩、醤油。

     コイモは六角むきにすると無くなりそうでしたので、レンジでチンの簡単皮むき法で。鶏肉は徳島県産「神山鶏」を使いましたので、とっても美味しいダシも出ました。シイタケ、シメジは冷凍して細胞膜を破壊していますので味が良くしみ込み、また自身の風味も良く出ています。ニンジンは半月切りですが、輪切りにしたものを “ 満月 ” に見立ててみました。

     あ、ちなみに満月は明日だそうです(2014~2020年までは中秋の名月=満月ではありません)。しかも、明日は月が今年一番地球に近づく日で、一番遠い時よりも30%明るく見えて、14%大きく見える “ スーパームーン ” だそうですヨ。

     個人的には普段コイモを食べる習慣はありませんが、今年の秋はいつもの秋より忙しくなりそうです、「芋掘り」と「芋炊き」で。美味し過ぎるのも罪ですネ。
    関連記事