ミニトマト4本仕立て:疫病(えきびょう)
2015年07月11日
今年は例年になく雨の多い梅雨です。でも日中の最高気温が23℃程度の日が続いた時もあり、涼しくて過ごしやすいかなぁ、などとノンキなことを言っていたらトマトが大変なことになってきました。


葉が黒ずみ、やがて黄変して次々と枯れていくではありませんか。葉の裏を見ると白いカビが生えていました。

これはほんの一部、ここ数日で葉柄からまるごと摘み取ったのが20本近くになります。


摘んだ葉から進行の度合い別に撮っておきました。

葉ばかりではありません。茎も黒っぽい斑点ができ、次第に全体が暗褐色に変色します。

主枝の先端成長点から30cm下の部位まで症状が出ていました。下位の花軸も変色していますが実は見た目の変化はありません、今のところは。
最初の異変に気付いたのはちょうど初収穫を迎えた6月24日。第1果房から3枚下の葉の先端が黒ずんで葉が黄変していました。老化するには早いし、雨が多いので根が弱ったせいかな…程度しか思っていませんでした。
やがて茎が茶色くなっても、朝晩は肌寒い日もあったのでアントシアニンを分泌して変色しているのかな…程度しか思い浮かびません。思いついても、肥料の何かが多いのか足りないのかしか。なんせこれまで病気知らずのトマト栽培でしたのでヨモヤの展開です。
下葉から順に黒ずんた模様が増え、とうとう一昨日には黄変して枯れ始める葉が続出。ここで始めて病気?と気付いた、とてもドンカンなキッチンガーデナーです。知らないとは恐ろしいことです。調べたところ、疫病と判明しました。
【発症の原因と対策】
低温で湿度が高いと発生しやすいそうで、まさにピッタリの状況でした。病原菌である糸状菌(カビ)は水中を遊走子によって泳いで伝搬し、感染するので降雨・潅水・結露などが主な要因となるそうです。
なぜ低温だと多発しやすいのかというと、低温の時に1個の分生胞子から多数の遊走子ができ、感染源が多くなるためだそうです。ちなみに発育適温は15~20℃、分生胞子の形成適温は21℃だとか。
露地栽培では温度や湿度は調整できませんので、マルチやワラを敷いて泥はねを防ぐのが良いようです。今後はマルチや敷きワラの検討も必要かと。
薬剤は使用したくありませんでしたが、今回ばかりは致し方ありません。ダコニール1000という総合殺菌剤を1000倍に薄めて、本日散布いたしました。
参考サイト:タキイ種苗「病害虫・生理障害情報」、あいち病害虫情報「トマト疫病」、他

今でも元気いっぱいに成長し続けているんですがね、疫病とは。発症を確認してから17日目の今日現在、全長の2/5の所の下葉を全て失うこととなりました。


果房を丸ごと撮影して葉が1枚も写らない珍しい光景です。養分を供給する葉は無くても日に日に赤く色付いてはいますが、さすがに甘味は期待できません。葉がなくなって風通し見通しは良くなりましたが、この先の見通しはというと…。

殺菌剤を散布して10日目、途中雨に何度か洗われたましたが症状は拡散せず、黒ずんだ葉や黄色く枯れた葉を取ることもなくホッとしているところです。

8月23日、緑色だった実が熟してきました。台風が接近してきますので、撮影後一気に123個を収穫しました。とりあえずヤレヤレ。




葉が黒ずみ、やがて黄変して次々と枯れていくではありませんか。葉の裏を見ると白いカビが生えていました。

これはほんの一部、ここ数日で葉柄からまるごと摘み取ったのが20本近くになります。




摘んだ葉から進行の度合い別に撮っておきました。


葉ばかりではありません。茎も黒っぽい斑点ができ、次第に全体が暗褐色に変色します。


主枝の先端成長点から30cm下の部位まで症状が出ていました。下位の花軸も変色していますが実は見た目の変化はありません、今のところは。
最初の異変に気付いたのはちょうど初収穫を迎えた6月24日。第1果房から3枚下の葉の先端が黒ずんで葉が黄変していました。老化するには早いし、雨が多いので根が弱ったせいかな…程度しか思っていませんでした。
やがて茎が茶色くなっても、朝晩は肌寒い日もあったのでアントシアニンを分泌して変色しているのかな…程度しか思い浮かびません。思いついても、肥料の何かが多いのか足りないのかしか。なんせこれまで病気知らずのトマト栽培でしたのでヨモヤの展開です。
下葉から順に黒ずんた模様が増え、とうとう一昨日には黄変して枯れ始める葉が続出。ここで始めて病気?と気付いた、とてもドンカンなキッチンガーデナーです。知らないとは恐ろしいことです。調べたところ、疫病と判明しました。
【発症の原因と対策】
低温で湿度が高いと発生しやすいそうで、まさにピッタリの状況でした。病原菌である糸状菌(カビ)は水中を遊走子によって泳いで伝搬し、感染するので降雨・潅水・結露などが主な要因となるそうです。
なぜ低温だと多発しやすいのかというと、低温の時に1個の分生胞子から多数の遊走子ができ、感染源が多くなるためだそうです。ちなみに発育適温は15~20℃、分生胞子の形成適温は21℃だとか。
露地栽培では温度や湿度は調整できませんので、マルチやワラを敷いて泥はねを防ぐのが良いようです。今後はマルチや敷きワラの検討も必要かと。
薬剤は使用したくありませんでしたが、今回ばかりは致し方ありません。ダコニール1000という総合殺菌剤を1000倍に薄めて、本日散布いたしました。
参考サイト:タキイ種苗「病害虫・生理障害情報」、あいち病害虫情報「トマト疫病」、他

今でも元気いっぱいに成長し続けているんですがね、疫病とは。発症を確認してから17日目の今日現在、全長の2/5の所の下葉を全て失うこととなりました。


果房を丸ごと撮影して葉が1枚も写らない珍しい光景です。養分を供給する葉は無くても日に日に赤く色付いてはいますが、さすがに甘味は期待できません。葉がなくなって風通し見通しは良くなりましたが、この先の見通しはというと…。

殺菌剤を散布して10日目、途中雨に何度か洗われたましたが症状は拡散せず、黒ずんだ葉や黄色く枯れた葉を取ることもなくホッとしているところです。

8月23日、緑色だった実が熟してきました。台風が接近してきますので、撮影後一気に123個を収穫しました。とりあえずヤレヤレ。
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