アジサイの開花日と花色と毒性と
2015年06月03日
今日6月3日、四国地方が梅雨入りしました。と同時にガクアジサイが開花しました。いつもの年以上にミニトマトの領域までせり出してきましたので、残念ですが花の付いた枝を5~6本切りました。暴れないよう、麻ひも2本でくくって「お縄」にしております。

外側の一見すると花弁のように見えますがこれは「装飾花」、ガク片が巨大化したものです。ガーベラなどキク科の舌状花と同じように昆虫をおびき寄せるための派手な飾りです。

中央にあるこの部分が真の花「真花」で花弁は5枚、雄しべ10本、雌しべ1本(花柱3個)の構成です。種を作ることができる両性花ですが、剪定してしまいますのでまだ種を見た事はありません。ホンアジサイなど、てまり咲きの品種は装飾花に覆われていますので、かき分けると真花を見ることができます。
装飾花が開いたあと、中央の真花が咲き始めましたので、今日が我が家のアジサイ開花日となりました。あじさいの開花日とは、真の花が2~3輪咲いた状態となった最初の日をいいます(気象庁HP:植物季節観測)
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アジサイの色の変化については様々な要因があるそうで、
◆酸性の土だと青色に
◆アルカリ性の土だと赤色に
これは根から吸収するアルミニウムイオンの量が影響しています。アジサイの花の細胞にはアントシアニンという本来は赤っぽい色素が含まれていますが、根から吸収するアルミニウムイオンと結合すると青色に変化します。酸性の土の方がアルミニウムがイオンとして溶け出しやすく、根から吸収されやすくなるからです。
上の写真のように同じ株の、同じ咲き始めの花でも花色が異なるのは、それぞれの根からのアルミニウムの吸収量が異なるからだそうです。
今年のアジサイは例年に比べてやたら赤(紫)が多く目立ちます。春先に株元に草木灰を撒いたことが影響しているやも知れません。土壌が中性~アルカリ性に傾いたものと推測されます。
これとは逆にアルミニウムを含むミョウバンを撒くと花色が青くなるそうで、撒くタイミングなども含め、これも一度実験してみるのも楽しいかも知れません。
また肥料の濃度にも影響され、
◆窒素が少ないと青に
◆窒素が多くカリウムが少ないと赤に
◆カリウムが多いと青に
咲き始め(葉緑素のため薄い黄緑色)と終わり頃(有機酸を蓄積して老化)でも花色が変化し、一株のアジサイでも花色が異なるのが面白いですね。「七変化」の異名をとる所以です。
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症例1) 2008 年 6 月 13 日、茨城県つくば市の飲食店で、料理に添えられていたアジサイの葉を食べた 10 人のうち 8 人が、食後 30 分から吐き気・めまいなどの症状を訴えた。
症例2) 2008 年 6 月 26 日、大阪市の居酒屋で、男性一名が、だし巻き卵の下に敷かれていたアジサイの葉を食べ、 40 分後に嘔吐や顔面紅潮などの中毒症状を起こした。いずれも重篤には至らず、 2 ~ 3 日以内に全員回復した。
「古くから、青酸配糖体を含むと言われているが定かではない。嘔吐性アルカロイドの可能性も指摘されてはいるが、未だ明らかではない。」
(厚生労働省HP「自然毒のリスクプロファイル」より抜粋)
見た目は大葉を分厚くしたような、いかにも“料理のツマ”にふさわしい形と色合いをしています。つくば市の件では「飲食店の施設内で採取されたもの」、大阪市の件では「従業員が採取し持ち込んだもの」だそうです。
「刺身のツマのように、時々料理に添えられることがあるが、食用は避けるべきである。」(同HP)
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アジサイの装飾花と真花と開花日

外側の一見すると花弁のように見えますがこれは「装飾花」、ガク片が巨大化したものです。ガーベラなどキク科の舌状花と同じように昆虫をおびき寄せるための派手な飾りです。

中央にあるこの部分が真の花「真花」で花弁は5枚、雄しべ10本、雌しべ1本(花柱3個)の構成です。種を作ることができる両性花ですが、剪定してしまいますのでまだ種を見た事はありません。ホンアジサイなど、てまり咲きの品種は装飾花に覆われていますので、かき分けると真花を見ることができます。
装飾花が開いたあと、中央の真花が咲き始めましたので、今日が我が家のアジサイ開花日となりました。あじさいの開花日とは、真の花が2~3輪咲いた状態となった最初の日をいいます(気象庁HP:植物季節観測)
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アジサイの花色



アジサイの色の変化については様々な要因があるそうで、
◆酸性の土だと青色に
◆アルカリ性の土だと赤色に
これは根から吸収するアルミニウムイオンの量が影響しています。アジサイの花の細胞にはアントシアニンという本来は赤っぽい色素が含まれていますが、根から吸収するアルミニウムイオンと結合すると青色に変化します。酸性の土の方がアルミニウムがイオンとして溶け出しやすく、根から吸収されやすくなるからです。
上の写真のように同じ株の、同じ咲き始めの花でも花色が異なるのは、それぞれの根からのアルミニウムの吸収量が異なるからだそうです。
今年のアジサイは例年に比べてやたら赤(紫)が多く目立ちます。春先に株元に草木灰を撒いたことが影響しているやも知れません。土壌が中性~アルカリ性に傾いたものと推測されます。
これとは逆にアルミニウムを含むミョウバンを撒くと花色が青くなるそうで、撒くタイミングなども含め、これも一度実験してみるのも楽しいかも知れません。
また肥料の濃度にも影響され、
◆窒素が少ないと青に
◆窒素が多くカリウムが少ないと赤に
◆カリウムが多いと青に
咲き始め(葉緑素のため薄い黄緑色)と終わり頃(有機酸を蓄積して老化)でも花色が変化し、一株のアジサイでも花色が異なるのが面白いですね。「七変化」の異名をとる所以です。
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アジサイの葉には毒

症例1) 2008 年 6 月 13 日、茨城県つくば市の飲食店で、料理に添えられていたアジサイの葉を食べた 10 人のうち 8 人が、食後 30 分から吐き気・めまいなどの症状を訴えた。
症例2) 2008 年 6 月 26 日、大阪市の居酒屋で、男性一名が、だし巻き卵の下に敷かれていたアジサイの葉を食べ、 40 分後に嘔吐や顔面紅潮などの中毒症状を起こした。いずれも重篤には至らず、 2 ~ 3 日以内に全員回復した。
「古くから、青酸配糖体を含むと言われているが定かではない。嘔吐性アルカロイドの可能性も指摘されてはいるが、未だ明らかではない。」
(厚生労働省HP「自然毒のリスクプロファイル」より抜粋)
見た目は大葉を分厚くしたような、いかにも“料理のツマ”にふさわしい形と色合いをしています。つくば市の件では「飲食店の施設内で採取されたもの」、大阪市の件では「従業員が採取し持ち込んだもの」だそうです。
「刺身のツマのように、時々料理に添えられることがあるが、食用は避けるべきである。」(同HP)
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