クロガネモチの特徴
2015年05月20日
かれこれ7、8年前になるでしょうか。勝手に庭に生えてきて、何度も何度も切ったにもかかわらず、目を離したスキ?にデカくなり、今では庭木として育っています。枝が伸びてきましたので整理しておきました。


何の木かも知らず、背丈ほどになっても花を咲かせる気配が無かったので、剪定バサミで株元からバッツン、これの繰り返し。数年後、急に幹が太くなり今度は剪定ノコでゴリゴリ。すると先端で枝葉が茂ってきましたので、スタンダード仕立てにしてみると、案外これはイケてるな!となりまして、切ってしまうのをやめました。2年ほど前、3本の強い枝を残して上にも玉を増設、ダブルスタンダード仕立てで、現在に至っております。樹高は165cmです。

何の木だろうかと人に尋ねても「あぁ、花の咲かんヤツやな」との答えばかりで、呼び名が判りません。ネットで調べること“のべ4日”、やっとたどり着いたのが「クロガネモチ」でした。モチノキ科モチノキ属の常緑高木で雌雄異株だそうです。
新枝や葉柄が赤紫色になるから、葉が枯れると黒鉄(クロガネ)色に変化するから、この名前が付いたと言われています。モチノキ同様に樹皮からはトリモチが採れるそうです。

葉の特徴だけで樹木を特定するのは案外大変な作業でした。葉の縁にギザギザのある“鋸歯縁” と決めつけたがために長期戦となったのです。後で判ったことですが、成木の葉は普通、ギザギザの無い“全縁” で、幼木の若葉には“鋸歯”が出る、という紛らわしい特徴があったのです。よーく見てみると、展開中の若い葉でも、まだ残っていた古い葉でもギザギザが有ったり無かったりがあるようです。

斑入り?の葉を見つけました。突然変異なのか病気なのか分かりませんが、このまま葬り去ってしまうと真偽の程が不明のままとなりますので、試しに挿し木しておきました。

最終的にモチノキ科のいずれか、という段になっても、モチノキ・クロガネモチ・ソヨゴが候補に残りました。話は前後しますが、そもそもモチノキ科の決め手となったのは「葉をライターの火であぶると“死環” と呼ばれる黒い模様が出現する」という現象からです。炎の中心ではなくその周辺部に環状に現れるもので、2秒ほどあぶるとクロガネモチは瞬時に、サザンカ(ツバキ科)は数分経過すると輪郭がはっきりしてきました。
一般にクロガネモチは新枝や葉柄が赤紫色になる、というのが他との違いだそうですが、例外的にモチノキやソヨゴでも赤くなることがあるのだとか。それでも「クロガネモチ」と決定した理由は、
■「葉の先端が鋭く尖っている」(モチノキはやや丸みがある)
■「葉が中心の葉脈を挟んで舟形に反る」(モチノキは扁平な葉が多い)
■「葉の縁が波打つ」(モチノキは滑らかな葉が多い)
■「新枝が角張っている」(モチノキやソヨゴは丸みがある)
■「葉をライターであぶっても破裂しない」(ソヨゴは水分が蒸発して破裂する)
の特徴から、手元に比較する材料はありませんが、たぶん合っている!…のでは。

花が咲いて実でも付ければ早く特定できたと思いますが、クロガネモチの実生が花を咲かせるには①10年ほどかかる②年数ではなく幹の直径が20cm以上、といった2説がありました。①ならあと数年で花を見られるかも知れませんが、②だといつの頃になるのやら、という感じです。現在の幹は9cmほどしかありません。
何はともあれ、クロガネモチと判っただけでも愛着が湧いてきますネ。ゴロが「金持ち」に通じることから、縁起の良い樹木として庭木にされる方も多いのだとか。クロはブラック、決してブラック・マネーという意味ではありません。苦労して金持ちになる…と、とらえておきますか。
えっ?楽して金持ちになりたい?楽して、そんなモン!…良いに決まってます。
冬小剪定!!劇的?ビフォーアフター




何の木かも知らず、背丈ほどになっても花を咲かせる気配が無かったので、剪定バサミで株元からバッツン、これの繰り返し。数年後、急に幹が太くなり今度は剪定ノコでゴリゴリ。すると先端で枝葉が茂ってきましたので、スタンダード仕立てにしてみると、案外これはイケてるな!となりまして、切ってしまうのをやめました。2年ほど前、3本の強い枝を残して上にも玉を増設、ダブルスタンダード仕立てで、現在に至っております。樹高は165cmです。
モチノキ科クロガネモチでした


何の木だろうかと人に尋ねても「あぁ、花の咲かんヤツやな」との答えばかりで、呼び名が判りません。ネットで調べること“のべ4日”、やっとたどり着いたのが「クロガネモチ」でした。モチノキ科モチノキ属の常緑高木で雌雄異株だそうです。
新枝や葉柄が赤紫色になるから、葉が枯れると黒鉄(クロガネ)色に変化するから、この名前が付いたと言われています。モチノキ同様に樹皮からはトリモチが採れるそうです。


葉の特徴だけで樹木を特定するのは案外大変な作業でした。葉の縁にギザギザのある

斑入り?の葉を見つけました。突然変異なのか病気なのか分かりませんが、このまま葬り去ってしまうと真偽の程が不明のままとなりますので、試しに挿し木しておきました。
クロガネモチの特徴

最終的にモチノキ科のいずれか、という段になっても、モチノキ・クロガネモチ・ソヨゴが候補に残りました。話は前後しますが、そもそもモチノキ科の決め手となったのは「葉をライターの火であぶると
一般にクロガネモチは新枝や葉柄が赤紫色になる、というのが他との違いだそうですが、例外的にモチノキやソヨゴでも赤くなることがあるのだとか。それでも「クロガネモチ」と決定した理由は、
■「葉の先端が鋭く尖っている」(モチノキはやや丸みがある)
■「葉が中心の葉脈を挟んで舟形に反る」(モチノキは扁平な葉が多い)
■「葉の縁が波打つ」(モチノキは滑らかな葉が多い)
■「新枝が角張っている」(モチノキやソヨゴは丸みがある)
■「葉をライターであぶっても破裂しない」(ソヨゴは水分が蒸発して破裂する)
の特徴から、手元に比較する材料はありませんが、たぶん合っている!…のでは。


花が咲いて実でも付ければ早く特定できたと思いますが、クロガネモチの実生が花を咲かせるには①10年ほどかかる②年数ではなく幹の直径が20cm以上、といった2説がありました。①ならあと数年で花を見られるかも知れませんが、②だといつの頃になるのやら、という感じです。現在の幹は9cmほどしかありません。
何はともあれ、クロガネモチと判っただけでも愛着が湧いてきますネ。ゴロが「金持ち」に通じることから、縁起の良い樹木として庭木にされる方も多いのだとか。クロはブラック、決してブラック・マネーという意味ではありません。苦労して金持ちになる…と、とらえておきますか。
えっ?楽して金持ちになりたい?楽して、そんなモン!…良いに決まってます。