地植えガジュマルの剪定2015
2015年05月17日
昨年の7月にもご紹介しました、鉢植えだったものを2013年12月に地植えにしたガジュマルです。ロックガーデンの植物がザワつき始めましたので、整理を兼ねてガジュマルの剪定を行いました。

ロックガーデンなのにロック(岩)が見えない…。繁殖し過ぎたウマノアシガタとタチツボスミレ、長く伸びすぎたアイビーなどを整理すると、ロックとハツユキカズラ、そしてガジュマルの根が見えてきました。

モサモサの枝葉。放っておくとこうなります…という悪い見本です。ガジュマルに限ったことではありませんが、地植えにすると生育が旺盛になります。
暖地愛媛とはいえ、地面に植え付ける前の冬2シーズンは、葉が黄変し枯れ落ちようが、屋外雨ざらし雪ざらしにして、耐寒性を高めようとしっかり鍛えておきました。いわゆる「ハードニング」という手法です。と言えば聞こえは良いですが、単に放ったらかしグセが功を奏した面が大です…。地植えにして2度の冬を過ごしましたがどうにかこのまま枯れずに済みそうです。

さっそく剪定を行いました。剪定の順序は、高いところから低いところ、太い枝から細い枝、が基本ですが、わずか40数cmのガジュマルですので、そこはまぁ臨機応変に…。
枯れ枝と「忌み枝」と呼ばれる枝を整理していきます。
理想のラインからはみ出している「徒長枝」
右端に位置する枝です。前年枝でしたが低くしたいので切り戻しました。切る位置は外側に伸びる枝を残すようにこの位置で切りました。二つ上の節で切ると正反対の内側に伸びる「内向枝」になってしまい、交差したりバランスを乱し、風通しや日当たりを悪くします。
真上に伸びる「立ち枝」(写真撮り忘れ)
強すぎる枝になりますので早めに切っておくと安心です。
枝同士が交差して混み合っている「交差枝」
別の枝同士も含め、こういう箇所が数多くありました。この作業が剪定の8割を占め、一気に中央部が明るくなりました。
株元から勢いよく伸びている「シュート」
これは古枝で、若枝シュートを活かして枝にしていた部分、元シュートです。迷いましたが、先端の枝葉が混み合っていましたので元から切りました。同じく株元から伸びる小さな幹「ひこばえ」や、上の幹元から伸びる弱々しい「胴吹き」、枝元から出る弱々しい「ふところ枝」もこの際に切っておきました。
他にも「忌み枝」とよばれるものに「平行枝」(複数の枝が平行に出て日当たりや風通しを悪くする)、「車枝」(一箇所から複数の枝が車輪状に出てバランスを悪くする)、「下垂枝」(下方向に伸びる枝で枝の流れを悪くしバランスを崩す)などがあります。忌み枝が全て悪者という訳でもなく、全体のバランスを見ながら枝が少ない場合はあえて忌み枝を残す場合もあります。
参考:「はじめての庭木・花木の剪定と手入れ」(玉崎弘志)

スッキリしました。切った枝からは白い樹液が出ますので、自然マーキング。まだ不満な点はありますが、今日のところはこれくらいで…。


昨年より支持根が太くなり、3本足でしたが隙間が狭くなりました。やがては1本に融着してしまうかも知れません。グルリ一周してみましょう、気根も増え“らしく”はなってきました。

鉢植えを地植えにしたもう一つの方がこれです。葉は落ちてみすぼらしい姿になって、もうひとつです…。ここは元々池だったところで、半円の周囲はモルタルの壁、他よりも土が乾きやすいのが難点です。春先に雨が降らずにうっかり乾かせたのが原因ではないかと。心当たりがあるとすれば、これくらいです。
同じ鉢、同じ土に植えていた時から、こちらの方は成長も遅くあまり気根も出さず、随分と個体差があることは感じておりました。弱っていますのでこちらの剪定は見送りです。ていうか、切るほどの枝もありませんし…。

しかし、幸いにも株元からは新芽がビッシリ生えてきています。もうかなり前から見られていましたが、成長が遅いなぁと思っていたら、新芽を食われていますネ。ダンゴムシかナメの仕業かと思いますので、早急に対応する必要がありそうです。

これは2011年に挿し木して鉢上げ、鉢植えで2年半過ごし、2013年の冬に地植えにしたものです。冒頭のロックガーデンにあるのが親株です。他にも2本を植え付けていましたがそれらは枯れてしまいました。
どんな姿になるのかと、地面に下ろしてからはほぼ放任で、現在は樹高55cmあります。しばらく無剪定でいってみます。

挿し木苗では根は太くならないというのが定説ですが、この程度なら大きくなるようです。昨年よりも少し太くなったように見えるのは気のセイでしょうかネ。
挿し木でも、もっと変わった根も出るのでは…と思い、ロックガーデンで剪定した枝で挿し木をしてみました。ガジュマルの挿し木は実に4年振り、数年計画で楽しんでみようと思います。
ロックガーデンの整理から


ロックガーデンなのにロック(岩)が見えない…。繁殖し過ぎたウマノアシガタとタチツボスミレ、長く伸びすぎたアイビーなどを整理すると、ロックとハツユキカズラ、そしてガジュマルの根が見えてきました。

モサモサの枝葉。放っておくとこうなります…という悪い見本です。ガジュマルに限ったことではありませんが、地植えにすると生育が旺盛になります。
暖地愛媛とはいえ、地面に植え付ける前の冬2シーズンは、葉が黄変し枯れ落ちようが、屋外雨ざらし雪ざらしにして、耐寒性を高めようとしっかり鍛えておきました。いわゆる「ハードニング」という手法です。と言えば聞こえは良いですが、単に放ったらかしグセが功を奏した面が大です…。地植えにして2度の冬を過ごしましたがどうにかこのまま枯れずに済みそうです。
いよいよ剪定の開始です



さっそく剪定を行いました。剪定の順序は、高いところから低いところ、太い枝から細い枝、が基本ですが、わずか40数cmのガジュマルですので、そこはまぁ臨機応変に…。
枯れ枝と「忌み枝」と呼ばれる枝を整理していきます。

右端に位置する枝です。前年枝でしたが低くしたいので切り戻しました。切る位置は外側に伸びる枝を残すようにこの位置で切りました。二つ上の節で切ると正反対の内側に伸びる「内向枝」になってしまい、交差したりバランスを乱し、風通しや日当たりを悪くします。

強すぎる枝になりますので早めに切っておくと安心です。

別の枝同士も含め、こういう箇所が数多くありました。この作業が剪定の8割を占め、一気に中央部が明るくなりました。

これは古枝で、若枝シュートを活かして枝にしていた部分、元シュートです。迷いましたが、先端の枝葉が混み合っていましたので元から切りました。同じく株元から伸びる小さな幹「ひこばえ」や、上の幹元から伸びる弱々しい「胴吹き」、枝元から出る弱々しい「ふところ枝」もこの際に切っておきました。
他にも「忌み枝」とよばれるものに「平行枝」(複数の枝が平行に出て日当たりや風通しを悪くする)、「車枝」(一箇所から複数の枝が車輪状に出てバランスを悪くする)、「下垂枝」(下方向に伸びる枝で枝の流れを悪くしバランスを崩す)などがあります。忌み枝が全て悪者という訳でもなく、全体のバランスを見ながら枝が少ない場合はあえて忌み枝を残す場合もあります。
参考:「はじめての庭木・花木の剪定と手入れ」(玉崎弘志)


スッキリしました。切った枝からは白い樹液が出ますので、自然マーキング。まだ不満な点はありますが、今日のところはこれくらいで…。
気根・支持根




昨年より支持根が太くなり、3本足でしたが隙間が狭くなりました。やがては1本に融着してしまうかも知れません。グルリ一周してみましょう、気根も増え“らしく”はなってきました。
もう一つの地植え株

鉢植えを地植えにしたもう一つの方がこれです。葉は落ちてみすぼらしい姿になって、もうひとつです…。ここは元々池だったところで、半円の周囲はモルタルの壁、他よりも土が乾きやすいのが難点です。春先に雨が降らずにうっかり乾かせたのが原因ではないかと。心当たりがあるとすれば、これくらいです。
同じ鉢、同じ土に植えていた時から、こちらの方は成長も遅くあまり気根も出さず、随分と個体差があることは感じておりました。弱っていますのでこちらの剪定は見送りです。ていうか、切るほどの枝もありませんし…。


しかし、幸いにも株元からは新芽がビッシリ生えてきています。もうかなり前から見られていましたが、成長が遅いなぁと思っていたら、新芽を食われていますネ。ダンゴムシかナメの仕業かと思いますので、早急に対応する必要がありそうです。
挿し木苗の地植え株

これは2011年に挿し木して鉢上げ、鉢植えで2年半過ごし、2013年の冬に地植えにしたものです。冒頭のロックガーデンにあるのが親株です。他にも2本を植え付けていましたがそれらは枯れてしまいました。
どんな姿になるのかと、地面に下ろしてからはほぼ放任で、現在は樹高55cmあります。しばらく無剪定でいってみます。


挿し木苗では根は太くならないというのが定説ですが、この程度なら大きくなるようです。昨年よりも少し太くなったように見えるのは気のセイでしょうかネ。
挿し木でも、もっと変わった根も出るのでは…と思い、ロックガーデンで剪定した枝で挿し木をしてみました。ガジュマルの挿し木は実に4年振り、数年計画で楽しんでみようと思います。
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