ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    ミニトマト2本仕立て:積算温度

    2014年08月02日
     春の初収穫の時は開花から収穫までの期間は計測していませんでしたが、梅雨時の6月18日に開花したものを追跡しましたのでご紹介いたします。

    トマト1 トマト2
     6月18日、第5花房の1番花が開花しました。6月25日、1週間後 すでに5mmほどに成長しています。

    トマト3 トマト4
     7月2日、2週間後 トマト棚に誘引しましたので位置が変わりました。7月9日、3週間後 さらに茎をひねったりで実が支柱に接触。

    トマト5 トマト6
     7月16日、4週間後 全体に緑色が薄くなってきました。7月23日、5週間後 3日ほど前からお尻から色付いてきました

    トマト7 トマト8
     7月30日、6週間後 色付くペースが遅く感じます。8月2日、6週間と3日、さほど変化ありません 45日で本日収穫いたしました。

     このように収穫まで何日といった方が解り易い表現ですがトマトに限らず作物全般、日数ではなく積算温度によっておおよその収穫日が決まっているそうです。積算温度とは日平均気温(1時から24時までの毎正時24回の観測値の平均)を足した合計です。品種にもよりますがミニトマトの収穫時期は開花から800℃、大玉トマトが1000℃、イチゴは600℃と言われています。

     でもピンときませんよね、日平均気温なんて一般の人は知りませんし計測も困難です。でもご安心を、気象庁HP「過去の気象データ検索」から知ることができるんです。あいにく私の住む地域は気温のデータが載っていません。興味のある方はおらが町の平均気温を足しながら「今日は肌寒いから収穫が伸びるかな」などと、気候によって左右される収穫時期を予測していくのも楽しいかも知れません。

     色付く赤い色の正体はリコピンです。リコピンの生成適正温度は19~24℃で、30℃を越えると生成が抑制されるそうです。余談ですが、買ってきた早採りトマトを赤く色付かせるには冷蔵庫ではなく室温に置いておく方がベターです。冷蔵庫の野菜室(5~7℃)では逆に温度が低すぎるからです。

     もちろん果房につけたまま完熟させた方がリコピンも糖度も栄養価も数倍多く、これは家庭菜園の醍醐味でもあります。梅雨明け前後以降は最高気温が30℃を越える日が多くなりましたので、最近色付くスピードが遅く感じるのはそのせいですね。

     いずれにしても、これからの暑い夏場は積算温度に早く達するので糖分補給が追いつかず、少々酸味の効いた状態で収穫期を迎えることになります。夏は暑さで体が酸味を欲しがる季節、うまいことできていますね。逆に晩秋や冬場はじっくり時間を掛けて『積算温度』に達するので、同じ苗のトマトか?と思うくらいとても甘いトマトができるのも肯けます。

     梅雨明け後の7月23日に開花したトマトの追跡も行っています。「収穫:真夏編」ということで後日またご紹介してみたいと思います。『積算温度』・・・今度は合致すると良いですがネ。
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