ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    ミニトマト2本仕立て:多重花房(果房)

    2014年07月20日
     トマト棚への水平移動を開始して3週間になろうとしています。夏本番を迎え、近況をご報告いたします。
     
    トマト1
     あれから各枝は50数cm伸びました。1日平均2.5cm前後成長している計算になります。以前、野菜の収穫は朝が良い理由について書きましたが、その中で「夜間は陽射しが無く葉からの水分蒸散が少ないので体内の水分量が多くてみずみずしいから。」というのがありました。

     トマト棚での水平誘引にはこれの逆の発想で、夕方に誘引すると水分量が少なく茎がフニャフニャしててとても楽です。茎は上へ上へ向かおうとしますので、早朝だと上へ曲がったパンパンの瑞々しい茎を水平に誘引することになり、いつかはポキリと折りそうでスリルは味わえますが・・・。

     千果Aに比べて早熟の千果Bは栄養不足気味で(現在は解消)、ここまで収穫数に大きな差が出てきました。花房の成り立ちも異なりますのでその辺りを調べて見ました。先ずは果房の形体から。

    シングル花房

    トマト2
     粒が揃って初収穫の頃よりも実もデカくなってきました。

    ダブル花房

    トマト3
     粒は揃わなくなりますが数が増えますので家庭菜園ではこれが好まれますネ。誘引時のひねりが効かず果房が上を向いていますが「ト・マ・ト」は逆立ちしても「ト・マ・ト」ですので安心です。

    トリプル花房

    トマト4
     今年は現在のところトリプルはこの1本だけです。

    クアドラプル花房

    トマト5
     3重の次は4重「クアドラプル」。スケートで4回転ジャンプのことを“クアドジャンプ”と言うそうですが、このクアドラプルを略したもののようです。なので「クアド花房(果房)」と呼んでもいいですネ。

    トマト6
     ちなみにこちらも「クアドラプル」ですが上のと違って込み入った成り方をしていて、実が窮屈そうです。

     向学のために、クアドラプルの次は順に、クインティプル・セクスタプル・セプタプル・オクタプル・ノナプル・ディカプルと続くそうですよ。5重になった「クインティプル花房」はまだ見たことがありません・・・。

     判別が可能な第9果房までについて千果A(主枝)、B(主枝)を比較しました。
      千果A シングル×2、ダブル×4、トリプル×1、クアド×2
      千果B シングル×7、ダブル×2

     ダブル果房以上(多重果房と呼ぶことにします)に成る原因には品種によるもの以外に、気温低下や栄養過剰による場合があるそうです。これらはおそらく後者と思われますが、過繁茂(かはんも)や異常主茎「めがね」にならない限りは、トマトだけに “ き ” にはなりません…。

    トマト7
     右から2番目の千果Aの主枝では第8花房に実が付いて、第9花房に花が咲き、第10花房は蕾ができたところです。

     7月後半にはオオタバコガの幼虫に食い荒らされた経験がありますが、今年はまだ姿を見ていません。昨日地元で穴を開けられているアイコを見かけましたので油断はできません。
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