ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    ミニトマト2本仕立て:害虫ハンター

    2014年07月05日
     野菜を栽培していて一番困るのが虫に食べらてしまうことです。トマトだとこれからの暑い時期にオオタバコガの幼虫に実に穴を開けられ悩まされます。家庭菜園といえども収穫減は避けたいですよね。

     防除するには農薬を使用する以外に防虫ネット、黄色蛍光灯などを使用すると効果があるそうです。

    【防虫ネット】
     *オオタバコガの成虫は体長約15mm、開帳約35mm。成長点付近の若い葉の裏や茎、花や蕾、実の上に1個ずつ産み付けていき、一晩で多いと200~300個、生涯産卵数は2000個とも。5mm目ほどのネットで覆うと産卵を阻止できるそうです。

    【黄色蛍光灯】
     *オオタバコガの成虫は夜行性で、黄色い光を見ると昼間と勘違いして行動が鈍くなる習性を利用するものです。

     でも手間もお金も掛けたくありませんので、それ以外には何か方法はないものか毎年この時期になると考えることですが、結論はいつも「見つけ次第踏み潰す」。実の何十個かは犠牲にしますがこれが一番安全安価で楽な方法です。また、少し手間ですが花房に小さいネットを被せる「袋がけ」も良いかなぁと最近思っているところです。

     そんな折、トマトの花を撮影していて偶然見ました、オンシツコナジラミがクモの巣にかかりクモが捕食するシーンを。またカマキリの子供が葉の裏に潜んで獲物を待ち受けている様子も。そこで思い付いたのが、今年は「ジョロウグモをトマト棚で飼育しながら、カマキリをトマト棚で放し飼い」にしてみようかというプランです。現在ジョロウグモの幼体は10匹確認できました。

     下↓にジョロウグモとカマキリの画像が出てきます(体長10mmほどの子供ですが)。苦手な方はブラウザの戻るボタンをクリックしてページを閉じてください

    トマト1 トマト2
     “ 風が吹けばトマトが実る ” つまり『トマトの花は下向きに咲いていて、花を揺らすとおしべについている花粉が落ちてきます。その時に、花の真ん中にあるめしべの柱頭に花粉がついて、受粉するようになっています。

     トマトの原産地は南米アンデスの標高2000~3000mあたり。このあたりは虫が殆どいず、しかも風の強い地域なので、トマトの花は下向きに咲き、風が吹いて揺れるだけで受粉する仕組みになっている風媒花です』(参照:「目がテン!」)

     露地栽培のトマトには虫は全く必要でなく近寄るもの全てが害虫、クモやカマキリはトマト栽培にふさわしい “ 害虫ハンター ” であると言えます。

    クモ カマキリ
     下で捕獲するとすぐに巣の中央に戻り捕食開始。口元の白いのが獲物。 

    クモ1 クモ2
     コガネグモと間違えそうですが、ジョロウグモは胴が細く、バリアーといってこの様に巣の中央の前後にも糸を掛けるそうです。

     問題は今のクモの巣ではオオタバコガの成虫は捕獲できませんので、しばらくはオンシツコナジラミなど小型専用になること。成長すると捕獲の期待は高まりますが、秋に成熟するとか。オオタバコガは8~9月がピークですので間に合うのかどうか。

     カマキリは、孵化して動き始めるオオタバコガの幼虫を捕獲できる可能性が高いです。しかも夜も行動するので夜行性のオオタバコガの成虫の捕獲も期待できます。しかし如何せん、よそへ行ってしまいトマト棚に留まる保障がありません。またクモの巣に掛かったり、共食いをしてしまう可能性もあります。

     余談ですが、先月でしたか「飛ばないテントウムシ」ができたそうですね。飛距離の短いテントウムシを30世代交配と選択を繰り返して、「生物農薬」として商品化に成功したのだとか。

     よそへ行かないカマキリ・・・これは無理ですネ。ヒモにつないで「あと1ミリ、カマが届かんかった」なんて状況になるとちょっと悲しすぎます。てなわけで、何もしないよりかはマシ程度で、遊び心で試してみたいと思います。

     お金を掛けないセコい方法でムシを利用、略してセコムシ。みなさん、セコムシしてますか!?
    関連記事