ピラカンサの取り木
2012年06月13日
今日は晴れましたが梅雨入りしたことですし、予定通りピラカンサの取り木をしてみました。
植物は栄養素が形成層を伝わって葉や根におくられますが、それを遮断するとその箇所を修復しようと組織が発達し、不定根と呼ばれる根が出てきますがこれを利用して殖やすのが取り木です。挿し木とは違って枝や葉や実をそのまま付けた状態で鉢植えにできます。
取り木の方法には何種類かあって
①環状剥皮(かんじょうはくひ):幅2~3cmぐらいに皮を剥き湿らせた水苔で切り口を包む。
②舌状剥皮(ぜつじょうはくひ):樹皮を舌状にそぎ、水苔を切り口に挟んで全体を水苔で包む。
③半月削り:周囲3~4箇所を半月状に削って水苔で包む。木への負担が少ない。
④盛土法:根元に近い幹を環状剥皮し針金で強く巻いて埋め戻し盛り土をしておく。
⑤曲げどり法:枝を曲げ、樹皮を剥くか針金で強く巻いて土に埋め戻す。
<参照:尾亦芳則著「失敗しない さし木・つぎ木・とり木」>
などがありますが今回は①環状剥皮でやってみました。

当初予定していた枝は太すぎて将来の姿が創造できず、少し細めの枝で試してみることに。幅2cmぐらいの間隔で上下にナイフで切れ目を入れて、縦にも切れ目を入れておきます。

表皮と形成層がパクリと剥ぎ取れます。上下の間隔が狭いと組織がくっついてしまいます。上側の樹皮の境目から発根します。そこをギザギザにカットすると“根張り”がよくなるそう。

水でもどしていた水苔を巻いてビニールで包みます。透明だと発根度合いを確認できます。上・中・下をビニタイで固定して終了。水やりの際は上側のビニタイを弛めて行います。

他にも2箇所しておきました。この水苔を巻く方法はマンリョウ以来数年ぶりに行いました。赤玉土を入れたポリポット方式をシェフレラで試しましたがその時は水切れで失敗しました。

左は花が終わり実が付き始めた頃の5月22日、右は今日現在でまだ直径4mmほどです。
取り木に成功するとこの冬は手元で真っ赤な実を鑑賞することができます。
植物は栄養素が形成層を伝わって葉や根におくられますが、それを遮断するとその箇所を修復しようと組織が発達し、不定根と呼ばれる根が出てきますがこれを利用して殖やすのが取り木です。挿し木とは違って枝や葉や実をそのまま付けた状態で鉢植えにできます。
取り木の方法には何種類かあって
①環状剥皮(かんじょうはくひ):幅2~3cmぐらいに皮を剥き湿らせた水苔で切り口を包む。
②舌状剥皮(ぜつじょうはくひ):樹皮を舌状にそぎ、水苔を切り口に挟んで全体を水苔で包む。
③半月削り:周囲3~4箇所を半月状に削って水苔で包む。木への負担が少ない。
④盛土法:根元に近い幹を環状剥皮し針金で強く巻いて埋め戻し盛り土をしておく。
⑤曲げどり法:枝を曲げ、樹皮を剥くか針金で強く巻いて土に埋め戻す。
<参照:尾亦芳則著「失敗しない さし木・つぎ木・とり木」>
などがありますが今回は①環状剥皮でやってみました。


当初予定していた枝は太すぎて将来の姿が創造できず、少し細めの枝で試してみることに。幅2cmぐらいの間隔で上下にナイフで切れ目を入れて、縦にも切れ目を入れておきます。


表皮と形成層がパクリと剥ぎ取れます。上下の間隔が狭いと組織がくっついてしまいます。上側の樹皮の境目から発根します。そこをギザギザにカットすると“根張り”がよくなるそう。


水でもどしていた水苔を巻いてビニールで包みます。透明だと発根度合いを確認できます。上・中・下をビニタイで固定して終了。水やりの際は上側のビニタイを弛めて行います。


他にも2箇所しておきました。この水苔を巻く方法はマンリョウ以来数年ぶりに行いました。赤玉土を入れたポリポット方式をシェフレラで試しましたがその時は水切れで失敗しました。


左は花が終わり実が付き始めた頃の5月22日、右は今日現在でまだ直径4mmほどです。
取り木に成功するとこの冬は手元で真っ赤な実を鑑賞することができます。