ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    ミニトマトの異常茎めがね:症状

    2012年05月30日
     先週見つかった異常茎“めがね”の原因や症状などの情報を拾い集めました。


    異常茎めがね

    めがね1
     第4花房直下の“めがね”、日に日に窓が大きくなり褐変した箇所も見えます。なぜ“めがね”と呼ぶのか疑問でしたが、割れた茎の断面が8の字になって眼鏡のようだから…。

    めがね2
     すぐ上の第5花房下も“めがね”になりました。花は咲きましたが着果・肥大しないのかな…。

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    発生のメカニズム

     窒素過多のときに“めがね”の発生が見られるようです。窒素肥料が多すぎると一時的に植物体内で飽和状態になり窒素の同化作用が進まず、未消化窒素が成長点付近に停滞、つまり「ふん詰まり」状態になることが原因です。

     成長点近くの“ずい”の一部が壊死・褐変し、その部分が他の組織の成長に応じきれずに裂け、さらに両側から引っ張られるような格好になって窓あき状のようになるということです。

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    思い当たる原因

     これまで“めがね”を見た記憶が無く、過去と違った点、思い当たるフシを列記しました。

    ①苗直下の肥料濃度が高くなってしまった地点に根が到達した。
     植え付け予定の直下だけ深く掘った狭いV字状へ土壌改良のつもりで市販の野菜土を投入。肥料入りの野菜土だということを忘れさらに化成肥料も加え腐葉土や堆肥と一緒に混ぜた。

    ②畑全体でも基準量を計らず適当に化成肥料を撒いて耕したがこれが多過ぎた?

    ③追肥がまだ不要な時期に追肥をしてしまった。

    ④苗を植え付けて今日で32日目、やたらと雨が多く肥料が溶け出すペースが速い?

     ④については気象予報士を恨む訳にもいかず自然の摂理に従うしかありません。
     ③については1週間後に土を交換。(化成肥料がギリギリ効き始めた頃かと)
     ②については濃度測定などはしていません。
     ①が1番の原因ではないかと考えますが、手の施しようがなく消費されるのを待つだけです。“めがね”ができても上に花房ができていましたので少し安心していましたが、着果・肥大するのか心配になってきました。

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    今後に及ぼす影響

     “めがね”以降の花房では落花(落果)が多くなったり着果しても肥大不良が増えたり、重症だと茎の先端にある成長点の生育が止まる芯止まり先端の壊死が起こることも。

     脇芽に切り替えても肥料過多が改善されていなければすぐまた異常茎になってしまうそうで、当初考えていたものよりもちょっと厄介なシロモノであることが解ってきました。

     おまけに体内に窒素(硝酸態窒素)が停滞すると害虫の被害も受けやすくなるそうで大変です。

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    簡易対策編はこちらです

    ミニトマトの異常茎めがね:対策

     「異常茎めがね::症状」で発生のメカニズムなどを書きました。ミニトマトの異常茎めがね:症状 先週見つかった異常茎“めがね”の原因や症状などの情報を拾い集めました。もくじ1 異常茎めがね  1.1 発生のメカニズム...


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