ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    カーネーションの花とエチレン

    2011年06月12日
     昨年は冬の間も室内に取り込んでずっと花を咲かせていましたが、今年は屋外に置いたままにしていたら最近になってやっと咲き始めました。

    カーネー1 カーネー2
     2鉢あるうちの右側の赤い花はこれまでにもご紹介したことのある分です。ピンクの花は昨年の春に新規加入したものです。いつ切り戻しをしたのか忘れましたが茎が伸びすぎて鉢から飛び出してしまいました。市販の鉢植えではとてもお目にかかれない光景です、みっともなくて。

    カーネー3 カーネー4
     八重についてのウンチクは昨年の記事で書きましたので今回はやめときます…。新たに、カーネーションについて調べているとおもしろいことが書かれていました。『花における植物ホルモン “ エチレン ”』 の研究紹介が載っていました。

     園芸花きには花の老化時に、
     ①エチレンを生成せず、エチレンにも反応しないもの
     ②エチレンを生成しないが、エチレンには反応するもの
     ③エチレンを多量に生成し、エチレンによって老化が促進されるもの 
      があり、カーネーションは③だそうです。

      初めに雌しべで少量のエチレンを生成し、そのエチレンが花びらに作用し多量のエチレン生成を引き起こし、そのエチレンの作用で花びらが萎れてくるそうです。そこで雌しべを切除してやればエチレンの生成を抑え、花が長持ちするんだそうです。
     =京都府立大学 遺伝子工学研究室HPより抜粋・要約=

     切花生産者の多くはエチレン発生を抑えるための薬品処理をして出荷されているそうです。また、すでに遺伝子組み換えで2倍も日持ちする品種も作られているそうです。

     このエチレンは切り花後一定の期間に多量に発生する場合が多いそうです。そこで、カーネーションを鉢植え、庭植えされてて切花にして楽しまれている方は、咲き始めに雌しべを切り取って少しでも長く花を楽しまれてみては如何でしょうか。
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