ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    シェフレラ(カポック)の蕾と花

    2010年06月17日
     3月8日、鉢植えのシェフレラに蕾らしきものが出てきました。

     正式名はシェフレラ・アルボリコラ。 ウコギ科シェフレラ(フカノキ)属の常緑高木で和名はヤドリフカノキ、原産地は台湾、中国南部です。一般にカポックとも呼ばれますがそれは間違いで、カポックはパンヤ科の別の植物です。

    シェフレラ1
     別名アンブレラツリーとも呼ばれるそうです。葉の集まった形が傘に似ているからでしょうか。葉は8枚だったり9枚だったり、中には10枚のものも。

    シェフレラ2 シェフレラ3
     我が家のシェフレラはいつから存在するのか素性は定かではりませんが、蕾を見るのは初めてです。枝の先端は通常右の写真のように葉柄がそのまま伸びてきますので、明らかにそれとは異なります。シェフレラに花が咲くには年数が必要で、やっと咲いてくれるか。。。と、ちょっと嬉しくなってきました。

    シェフレラ4 シェフレラ5
     こちらは悲しいお知らせです。昨年9月に“とり木”に挑戦しましたが、水やりを忘れ失敗しました。“ビニールポット巻き付け方式”だと土が乾燥しやすく、ズボラ人間にはどうも不向きだったようです。こぼれた用土とポットの底が適度な湿度を与えたからか、想定外の地際からは根が出ていました。

     昨年は同じ観葉植物のカネノナルキにも花が咲きました。今年はシェフレラにも花が咲くみたいで何か良いことが起きそうですが、待望のカネノナルキに花が咲いても特別に良いことはありませんでした。悪いことが起きなかったことが良いことなんでしょう、そう考えるようにします。


     6月17日、やっと咲き始めました。開花までに約3ヶ月を要しました。

    シェフレラ1 シェフレラ2
     近くの家の庭に地植えされた3~4mにもなる大木には、10数本の花茎が放射状に伸びていて(円錐花序)とても豪華な感じで咲いていました。

    シェフレラ3 シェフレラ4
     花径は約8mmほどと小さくて色もなく目立たない花ですが、じっくり見るとどことなく愛嬌のある花のように思います。

    シェフレラ6
     雌しべの構造がはっきりしませんので、ちょっと解剖してみました。全体が子房に包まれ花柱は露出してません。中央の先端部分が受粉する柱頭のようです。水滴のような部分は蜜線と思われ、わずかながら粘り気が感じられます。

     観葉植物としてはポピュラーなシェフレラですが花はさほど話題になりません。私自身もシェフレラの花は初めて見ました。花をご覧になったことの無い方もおられるのではとちょっとご紹介致しました。
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