ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    越冬カーネーション

    2010年04月29日
     越冬○○というタイトルでいくつかの植物をご紹介してきましたが、もう4月の末だというのに朝晩はまだ肌寒いので未だにこの言葉が許されそうです。今日ご紹介するのはカーネーションです。

     毎年夏には枯らせていましたが去年は運よく?冬を迎えましたので、冬場の開花にも挑戦しました。室温が15℃以上必要な先日のマンデビラは蕾のままでしたが、室温が10℃以上あれば咲くカーネーションは冬の間もずっと咲き続けてくれました。

    カーネー1
     下葉がずいぶんと枯れてきました。手でちぎろうとしてもしっかりくっ付いていて、大事な新芽を何本か折ってしまいました。夏前には5~6節ほど残して剪定してみます。

    カーネー2 カーネー3
     今年は異常気象でカーネーション農家の方は母の日に間に合うか心配されています。母の日を過ぎると価格がダウンします。1植物として購入するには良い時期なんですが。

    カーネー4 カーネー5
     (写真左)今回咲いたばかりの花の雌しべです。
     (写真右)11月21日のときの成熟した花です。 
     八重咲きの花は多くの場合、雄しべが花弁に変化(弁化)するそうで、八重のカーネーションには雄しべは無く種もできないものと思っていました・・・が、

    カーネー8 カーネー9
     切花で戴いたピンクの花がありますので中心部を覗いてみると雄しべの葯らしきものが。

    カーネー10 カーネー11
     向学のため花を切り分けてみました。完全に雄しべの葯の形をしたものが4個。花弁への変化途上?らしきものも数本ありましたが頭の中は真っ白になりました。

    カーネー6 カーネー7
     カーネーションの雄しべは10本だそうで八重咲きにはそれ以上の数の花びらがあります。それは花弁そのものが奇形的にたくさんできる「器官重複」や、花の中に2次的に別途花ができてしまう「貫生」という特殊性に因るものだそうです。

     カーネーションも「弁化」も合わせて行うのでしょうか、先ほどの雄しべも全てがやがて花びらへと変化していくのでしょうか、不完全な八重咲きではこのような状態が起こるとも。ややこしい話に首を突っ込んでしまいました・・・。

     ドライフラワー状になった赤花がありましたので子房を分解してみました。(上で分解したピンク花の雌しべは2本でしたが、こちらの雌しべは3本あります)果たしてこれは種なのか種になり損ねた部分なのか・・・悩みの種になりました。
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