ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    ガーデンシクラメン

    2009年12月03日
     以前シクラメンの夏越しに失敗してからは、暖地愛媛ではシクラメンは無理と思い込んでいました。ガーデンシクラメンは寒さにも暑さにも強いことを聞き、ちょっと試しに育ててみることにしました。

     サクラソウ科シクラメン属の球根植物で原産地は地中海南岸。

     花茎が丸まった状態Cycle(サイクル)なのでCyclamen(シクラメン)と名前が付いたようです。(原種シクラメンでは花後ぜんまいのように花茎がクルクル巻いてくるそうです)

     和名は“豚の饅頭”。小椋桂さんの『シクラメンのかほり』がヒットした当時、テレビなどでも話題になり、随分と似つかわしくない名前だなぁと驚いたことです。原産地では豚が好んで球根を食べるので“豚のパン”と呼ばれ、日本で“饅頭”に翻訳されたそうです。もう一つの和名は“篝火(かがりび)花”。下の赤い花を見るとうなづけます。

    シクラメン1
     さっそく植え替えてみました。用土は赤玉土(小粒)6:腐葉土3:パーライト1の配合です。ガーデンシクラメンはただ小型にしただけの品種かと思っていましたが、文字通り屋外のガーデニングにも耐える丈夫な品種のようです。耐寒温度は-5℃で霜に当たっても耐えるそうですが、霜柱が立つと根が切断され弱ってきます。花壇植えの場合は霜柱対策を、鉢・プランター栽培では軒下へ移動するのがいいようです。

    シクラメン4 シクラメン6
     蕾の時は下に花びらを垂らし、咲く時は花びらだけが反り返って顎(ガク)は下を向いたまま。花言葉は内気、はにかみ、遠慮。。。なるほど。

    シクラメン5
     陽によく当てると花つきもよくなるようですが徐々に葉が密集してきます。そこで中央付近の葉を外側へ引っ張って他の葉に引っ掛け中央にスペースを作ります。こうすると花茎も中央に集まって見栄えも良くなり、小さい蕾にも陽が当たり元気な花を咲かせます。重なった外側の葉も上下の順番を入れ替えることで満遍なく陽に当てることができます。これを“葉組み”と言い、月に一回は行うと良いそうです。最初の写真と比べて随分スッキリしました。

     久しぶりにシクラメンを育てることになりました。改めてネットで検索してみると普通の大株のシクラメンも品種改良が進み、以前ほどは“暖地では簡単に夏越しができない”といった事も少なくなったようです。いつまでもカチコチ頭でいては時代に取り残されてしまいますね。来年は大株のシクラメンにも挑戦しますが、まずは小型版で小手調べです。