ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    ポトス 20数年続くDNA

    2009年08月11日
     なんの変哲もない普通のポトスです。ライムやマーブルクイーンといった変わった品種でもありません。ヘゴに這わせて豪華に仕立てるでもなし、ただ鉢に植え付けて垂らせているだけの普通のポトスです。

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     ただ私にとっては園芸に興味を持つきっかけになった植物です。道端で拾った枝をコップの水に挿していたら根が伸びてきたのに驚き、公園の土を採ってきて植えて水をやりすぎたのか枯らせてしまい、知人に『初心者向きのポトスを枯らせたん?』と冷笑されて、そこから観葉植物の育て方を勉強したのが始まりです。

    ぽとす2
     20数年前、仕事で奈良県の某ホームセンターで買い物をした際に、レジの足元で1000円札を拾いました。気が小さいのでそのまま黙って頂戴し、外にあった600円のポトスを買ってあげました。以来挿し木を繰り返し現在のポトスへと20数年脈々とそのDNAを引き継いでいるのが、このポトスなんです。

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     同じものが一つもない斑入りのハート型をした葉。先端の葉柄の付け根がふくらみ、まるで幽体離脱でもするかのように生まれて来る新芽。どの場所で切ってもすぐにまた伸びてくる生命力。花も咲かず実も付けず、茎節から根を伸ばし勢力拡大を図ろうとする姿。なにもかもが不思議に感じた植物です。

     珍しい、高価な観葉植物がもてはやされる昨今、一般家庭では以前のようには見かけなくなったポトスですが、いつまでも大事に育てたい、そう思わせる植物の一つです。
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