ときどきガーデニング&ときどき家庭菜園

    地堀オモトを鉢上げ

     徳川家康が江戸城本丸入城の折りにオモトを床の間に飾った…という故事にあやかり、引っ越しの際に持ち込むと縁起が良いとされる植物です。我が家では、地面に降ろしていたものが虫に食われ、あわれな姿に変わっていますので掘り上げて鉢植えに戻しました


    オモトの地植え

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     キジカクシ科スズラン亜科(旧体系ではユリ科)オモト属の常緑多年草です。葉は平らで先がくるりんと巻き込む獅子葉系と呼ばれるもので品種名は不明です。

     株を太らせようとしたのではなく、鉢植えを減らそうと3年前に地植えにしました。山地にも自生するとはいえ、園芸種を地植えにしたら散々な目に遭いました。ダンゴムシやナメクジにかじられ放題です。

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    地堀

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     植え替えの適期は春と秋のお彼岸の頃ですが、少し前倒しで暖かくなって虫たちが活動を始める前に露地から掘り上げました。オモトの花は「カタツムリ媒花」と呼ばれるように、カタツムリやナメクジなどの陸貝類によって花粉の送粉・受粉が行われるそうで、持ちつ持たれつの関係にあるとはいえ、全草(特に根茎)に毒があるというのに、毒食う虫も好き好き…ということでしょうか。

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    根洗い

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     根が太いので庭土を抱き込むことはありませんが、水を張ったバケツの中で土の付いた根と、土とゴミが溜まった葉の付け根を洗っておきました。文字通りの根洗い(水洗い)です。ちなみに、根を露出させた樹形のことも根洗いと呼びます。

     下葉を数枚取り除き、デコボコの食われた跡の一部はハサミで切って補正しておきました。掘り穴から、分離していた子株が1本見つかりました。すでに根が10本ほどありますのでこれも植え付けます。根が3本以上あれば株分け(割子)が可能です。

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    植え付け

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     今回の地堀り苗は育成も兼ねて赤玉土(小粒)7:腐葉土3の配合にしておきました。鉢は陶器製の、直径よりも高さが低い浅鉢(平鉢)で、外径16cmです。一般に鉢のサイズは号数で表示され1号は約3cmです。鉢の外径の寸法ですが、縁が太い鉢もあって特に決まりはないようです。4号と書かれていても外径13cm、内径10.5cmの鉢もあるように厳密なものではありません。鉢カバーに入れる際は外径を知っておく必要がありますが。

     ↓今ある3個の鉢植えは徒長しないよう赤玉土の単用で昨年植え替えました。

    オモト(万年青)の植え替え - オモト(万年青)

     戻り寒波も去って久しぶりの好天に恵まれましたので、今回はオモトの植え替えをしてみました。オモト栽培には独特の世界がありますが、未だにトンチンカンですので...


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    不釣り合いな鉢は根腐れの元

    おもと5
     根を広げて植え付けます。根は鉢にぶつかると、そこで枝分かれして育っていく性質があります。大き過ぎる鉢に植えてしまうと根が鉢になかなかぶつからず、枝分かれの少ない弱々しい株になります。また、吸い上げる水の量も少ないので鉢土がなかなか乾かない状態が続くことになり、根腐れの原因にもなります。

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    半日陰で管理

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     完成です。根が新しい土となじむ約2週間ほどは明るい日陰で管理します。その後は、午前中すりガラス越しに朝日が差し込む玄関に置く予定です。原種は木漏れ日の下で自生していますので午後からの強い日差しは必要なく、午前中の光だけでほとんどの光合成を行うようです。

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    ピンチをチャンスに変える

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     全体が湾曲していて今となっては修正不能です。弱みを強みに「ピンチをチャンスに変える作戦」とばかり、みっともないむき出しの根茎を敢えて露出させてみました。オモトの名前の由来ともいわれる「大本(オオモト)」、これは太くて大きい根茎のことを指します。

    おもと8
     これで葉が綺麗なら鑑賞にも耐えられそうものですが、如何せん…。オモトの成長はスローで、この新芽が伸びてギザギザの葉と入れ替わるには何年待てばいいのでしょうかネ

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